ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン3巻のネタバレ感想とあらすじ【ラノベ】71点
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン3巻の公式あらすじ
続いて、以下の管理人オリジナル「感想とあらすじとネタバレ」を見て下さいね。
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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン3巻の感想とあらすじとネタバレ
やっとシナーク族の動乱を平定したと思ったら、今度はラ・サイア・アルデラミン(宗教国家)という前代未聞の敵との戦いです。もっとも、きっかけはサフィーダ中将の精霊虐待であり、すきを作ったのは帝国の方なんですがね。まぁ、帝国が末期症状であることを如実に語っていますね。
そんな中、若き尉官たち(騎士団)は、イクタの知略、ヤトリの戦術力に助けられてどうにか友軍の撤退を可能にします。ホント、英雄並みの働きですね。なにせ相手はキオカ共和国の不眠の輝将ですからね。そんな大物相手にイクタ、ヤトリ、トルウェイの活躍は目を見張るものがありました!
アルデラ神軍からの追手をどうにか食い止めて、自国に戻ってきた騎士団を次は何が待っているのでしょう?
詳細は以下の章立ての感想、あらすじをご覧くださいね。
プロローグ大アラファトラ山脈に住むシナーク族は、年に一度大きなお祭り、謝礼祭を行います。神殿への参拝をして、そして、一族あげて精霊への感謝をささげる宴も開かれます。お祭り期間中、女性が男性を夜這いするのも一族の慣習らしいです(^_^;)。ただ、宴やよばいなどは大人の行事であって子供は早く帰って寝るように言われており、つまらなそうです。
そんな中、幼い日のナナク・ダルは、アラナイの調査団に交じってシナーク族に訪れていたイクタ・サンクレイを夜這いします(^_^;)。ただ、夜這いとはなんなのかよく理解していない二人で、結局夜遅くまで二人して語らいあっていただけですが。。。
そんな温かい思い出を後に、今約10年の時を経て二人は邂逅します。イクタはカトヴァーナ帝国陸軍の軍人として、ナナクはシナーク族の族長として。最初ナナクはイクタに気づいていないようでしたが、イクタは、今回のシナーク族との戦いの中で、帝国兵士が行った非道に対してわびます。戦争で殺し合ったことのお詫びではなく、戦闘の最中、また戦闘後の非戦闘員への無用な暴行と虐殺に対してのお詫びです。ただ、口で詫びるのは簡単です。そこでイクタは昔ナナクに聞いたシナーク族の逸話に倣って、自分の小指を第一関節から第三関節まで3回にわけて切断し、お詫びのしるしとします。これをみたナナクはそこで初めてイクタが幼いころにであった子どもだと思い出します。そして、イクタの詫びを受け入れ、アルデラ神軍の迎撃に加勢することに同意します。
今回の戦闘を経て、かなりの将校が死んだこともあり、イクタ、ヤトリは中尉に、トルウェイ、ハロ、マシューは少尉に昇進します。そんな中、アルデラ神軍に対してどうするべきかの軍議が開かれますが、サフィーダ中将が叫ぶだけで誰も答えず。みんな答えは知っているんです。誰かが足止めをして本隊が撤収する時間を稼ぐ必要があると。ただ、それを言い出したらその役もやらなくてはならないのでみんな黙っているんです。そんな中、イクタとヤトリに焚き付けられたサザルーフ大尉がその案を提案し、自らがしんがりを務めることに。。。当然、騎士団の連中も一緒です。うーん、サザルーフ大尉としては優秀な部下を持った分、つらい役回りもついてくるので大変ですね。
第一章 炎の壁作戦の内容ですが、本隊を逃すために1個大隊(600名)+シナーク族200人で、火計を仕掛けて、ガガルカサカン大森林に火の壁を作り、アルデラ神軍の進軍を阻むもの。あと3日と11時間ぐらいでアルデラ神軍が到着するのでそれまでが勝負です。迅速な対応でどうにか期間内に炎の壁を作り上げたイクタ達です。
他方、アルデラ神軍の大将アクガルパは到着早々、炎の壁を突破する方法について、客員将校のジャン・アルキネクス少佐を呼びつけます。ジャンはキオカから来ている客員将校なんです。通り名が不眠の輝将(ねむらずのきしょう)と言って、かなり優秀な将校です。イクタの生涯のライバルになる人物です!ジャンは火には火をということで、こちらも火を用いて炎の壁を攻略しようと言いだします。
お互いの動きを見ている双方ですが、いずれも相手の迅速な対応と手際に、まだ見ぬ敵が一筋縄ではいかないことを感じ取っています。特に不眠の輝将=ジャンは、強敵が相手側にいることを知って目を輝かせています。
第二章 常怠 vs 不眠火線防御陣地が張られて数日が立ち、イクタはそろそろ一戦交えようという提案をします。その理由とするところは、現在ガガルカサカン大森林の主な林道は炎の壁でふさがれていますが、実は西側に迂回路があるんです。敵も火の勢いが消えないのを見て迂回路を検討し始めるころであることから、迂回路を行かせるよりもこの正面の林道にくぎ付けにするために一戦しようというものです。具体的には、正面の林道の火の勢いを意図的に弱くして、敵(アルデラ神軍)を誘い込みます。敵は罠とわかっていつつ、迂回する時間も惜しいし何より数ではアルデラ神軍の方が多いことから誘いに乗ってくるはずというもの。事実彼らは誘いに乗ってきます。
夜間の戦いになりましたが、イクタ達にしてみれば予定通り。トルウェイやマシューの部隊が風銃で敵の数を割きますが、敵の数は総勢12,000ですからね。きりがないです。そんな中、敵は大きな杭を打って、砲台を作る様子。そこにヤトリとナナクの部隊が切り込んでいきますが、途中ナナクの部隊(シナーク族)は、ヤトリの制止も聞かず前に出すぎてしまい、敵のエアライフルの餌食になってしまいます。30人以上の死者を出す中、ナナクも絶体絶命のピンチに。そこにイクタとヤトリの部隊が阿吽の呼吸で助けに入ってナナクたちシナーク族を救い出しますが、その結果イクタの隊からも死人が出ます。敵本隊の戦力を一通り削った後、イクタ達は速やかに撤収し、再び火線防御陣を引きます。要は意図的に火を弱くした穴を再び火をつけて通れないようにしたんです。
地団駄を踏むアルデラ神軍のアクガルパ大将。ジャンも敵の引き際の良さに攻めきれなかったことを認めます。ただ、敵との戦力差を考えると戦略的には勝利とも言えると詭弁を弄します(^_^;)。
他方、うまく敵を振り切って後方に撤収したイクタ達。今回の戦闘では騎士団の部隊にも10人前後の死人が出てきます。いまさらですが戦争の怖さを実感する面々です。また、イクタの部隊の副官スーヤが自分の同僚や仲間がシナーク族救出の際にに死んだことについて憤っています。シナーク族のせいで大切な仲間が死んだとイクタ、そしてナナクに詰め寄ります。感情的にはわかりますが、軍人とは理不尽な命令でも従うもの。そのあたりの整理が頭では分かっていてもできない様子でした。。ヤトリも間に入って今回の対応は正しかったと伝えますが、スーヤはなかなか納得ができない様子。その際ヤトリに対して、命令ならばイクタでも殺すのか?と詰め寄ります。ヤトリは冷静に命令ならば実行すると冷酷に告げます。。。イグセムという血のなすところなのでしょうか。納得できずその場を立ち去るスーヤでした。
第三章 亡霊と狩人シャミーユ殿下は現在北域鎮台の管轄地域でも一番南の基地にいます。半ば軟禁に近いんですかね?北域鎮台司令長官のサフィーダ中将の命令で、この基地に逗留させられています。サフィーダ中将の独断でのシナーク族討伐を中央へ伝えさせないことを目的にしているようです。ただ、姫殿下も黙っているわけではなく、帝室の権限を持って文を中央へ届けさせたようですが。。そんなシャミーユの下に今度はアルデラ神軍が攻撃してきたとの報が入ります。。。
帝国軍の裏側に潜んでいるキオカ軍の特殊部隊カラ・カルムは、ジャン少佐からの伝書鳩を受けとり、行動を起こします。内容は西の迂回路へ回っての自軍の援護です。ときを同じくして、帝国軍側もアルデラ神軍の動きを見ます。具体的には西の迂回路へ兵を回したこと。戦場が動きます。イクタたちも何らかの対応を迫られます。そこにサザルーフ大尉が自分が西の砦にはいくと言いだします。一応この大隊の司令官ですから、えっ・・・って感じがします。が、ここはサザルーフ大尉のできた人物で、客観的に見て自分には手に余っており、イクタやヤトリがいたからここまでできたと。砦での防衛ならば自分はできるがこの火線防御陣地の維持にイクタやヤトリがいなくなるのはまずいということです。うーん、サザルーフ大尉はいい意味でプライドとかなくて好感度大ですね。ただ、イクタはトルウェイの部隊を連れて行くように言います。カラ・カルム退治には必要ということです。西の迂回路にある砦についたトルウェイは早速イクタに言われた通り、カラ・カルムを打つべく、砦の周りを散策し、敵の襲撃に備えます。
他方、本陣に残ったイクタ達も、粛々と無理せずに火線防御陣地の維持に努めます。そんな中、キオカが今度は東側に気球を上げているという報告が。。気になってイクタはナナクに東側にも迂回路があるか聞きますが特にないとのこと。これでほっとしますが、本当にそれでいいのでしょうかね?まぁ本来のイクタならば、もっと疑ったのでしょうが、疲弊していることもあったのかもしれません。ただ、これが後で命取りになります!
さて、西の迂回路では、イクタの予測通り帝国側の砦をカラ・カルムがエアライフルで襲撃をしようとしているところです!とそこに思わぬ襲撃がカラ・カルムを襲います。トルウェイです!カラ・カルムが襲撃してくることを予想して、さらにカウンターアタックをかけられる場所(高台の尾根)から、カラ・カルムを一方的に狙撃したんです。さすがのカラ・カルムもこれには対応できず、敗走してしまいます。西側の迂回路はこれを持って帝国軍側の勝利に終わります。
そんな西側の勝利の報が本陣に届いたのもつかの間、東側に敵の増援部隊が到着したとの寝耳に水の報告が入ります。ジャンの指揮のもと、東側にはなんと爆砲6門が配備されたんです!これで一気に形勢逆転です。東側を皮切りにアルデラ神軍(厳密にはキオカのジャンの部隊)が火線防御も突破して襲い掛かってします。敵の数は300ぐらいの騎兵さらにエアライフルを持っています。しかもキオカの精鋭部隊です。イクタ側がさける人員はヤトリの部隊を入れても122人が限度。しかも装備は相手よりも劣ります。でもこれでもやるしかないんです。イクタは自分の油断が招いた失態ということで自ら打って出ます。一緒にヤトリ、ナナクを連れだって。
第四章 対決イクタはヤトリ達と共に東のキオカ兵に向けて急行します。その最中にどのように迎え撃つか考えます。戦術的にはかなり厳しいですよね。。で、思いついた戦術はかなり下策です。ただし他に方法がないのでやむを得ません。その内容というのは、敵騎兵が通り過ぎるまで藁の下などに隠れ、敵が来た時に馬の目にハイビームを浴びせて乱戦に持ち込むもの。これにより、敵騎兵の機動力をそいで、さらにエアライフルの距離の有利をつぶします。そのうえで、敵に対して「交渉受け入れ」の旗で交渉を促すというもの。ただ、これには続きがあって、交渉の際に、イクタは敵将ジャンの胸元にハイビームを照り付けて、味方の狙撃兵がいつでもお前を殺せると脅すというもの。。実際には狙撃兵はいないんですがね。。ただ、相手としては十中八九狙撃兵はいないとわかっていつつも、万が一があるので強気に出ることもできず、結局ジャンの方が折れます。キオカ兵を撃退したものの、イクタ達の方も60人を超す死者を出すことになってしまいました。。。
どうにか予定どおりアルデラ神軍の足止めに成功して、後方の基地に撤収するイクタ達。安堵する面々ですが、なんとそこに手負いのカラ・カルムの隊長、ニルヴァ・ギンが現れます!フラフラのイクタを人質に、ヤトリに剣での一騎打ちを要求します。ヤトリはこれに応じます。ニルヴァは既にカラ・カルムとしては死んだとして、一人の武士(もののふ)として剣での勝負を望んだようです。どうもトルウェイに負わされた傷で助からず、どうせ死ぬならば剣士として死にたいと思ったのでしょうか。。。そんな気概に応じての一騎打ちです。ただ、どうしてもヤトリ(というよりイグセム)には及ばず、ニルヴァはヤトリの前に倒されます。ただ、彼としては本望だったと思います。。
エピローグ北域動乱から4か月と2週間。イクタ達、騎士団は一人も欠けることなく帰ってきます。そこにはシャミーユ殿下も待っていました。騎士団の面々が無事なのを見て喜ぶとともに、イクタをみたときには恥も外聞もなく、イクタに飛びついてしまう有様です。うーん、どうみてもシャミーユはイクタに惚れてますよね。そんなシーンを臣下として見ているヤトリですが、そこにはナナクもいてシャミーユに食って掛かろうとしますが、そこはヤトリに抑えられてしまいます。
中央に戻ってきたイクタ達ですが、一緒になぜかサザルーフ大尉も。イクタ曰く、優秀な上官が北域の下士官に甘んじているのはよくない!ということだそうですが、これから何かに巻き込まれること必至ですね。。。サザルーフ大尉ご愁傷様です<(_ _)>。。。
次回へ続く!
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