ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン6巻のネタバレ感想とあらすじ【ラノベ】67点
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン6巻の公式あらすじ
続いて、以下の管理人オリジナル「感想とあらすじとネタバレ」を見て下さいね。
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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン6巻の感想とあらすじとネタバレ
今回は、丸々クーデター一色でした!イクタはバダ・サンクレイの息子イクタ・サンクレイとして旭日連隊を率いて、二大勢力のイグセム元帥、レミオン大将と対峙します。親子ほど離れた二人を前に堂々と国のため、もとい、ヤトリのために奮闘します。いつも英雄は過労で死ぬとか言っていたイクタはどこにもおらずですね。これもひとえにヤトリに対する想いからなのでしょうが。。これだけ思われているヤトリは羨ましいですね。
三つ巴のままで、行方不明の皇帝陛下の捜索、そしてその過程におけるイグセム家の烈将ヨルンザフ名誉大将の襲撃とそれを迎え撃つマシューやトルウェイ。ただ、今回はどちらかというとトルウェイのための巻といった感じでした。実際、ヨルンザフを打ち取った(殺してはないです)のは、トルウェイですし、また、兄貴のサリハスラグとスシュラフとの和解など、著しい成長でした。トルウェイのファンには喜ばしい展開でした!
さて、最後に皇帝の身柄を確保したイクタたちを待ち受けていたのは、佞臣トリスナイ。ここからどういった展開になるのか?次巻が楽しみです。
詳細は以下をご覧くださいね。
プロローグトルウェイ・レミオンは今回の父親テルシンハ・レミオン大将による反乱を前に、自分のあり方について深く考えます。近くの敵をうつことができない自分。いつも判断は周りの仲間(イクタやヤトリ)に任せてきて、それにつき従ってきた自分。。そんな自分に「騎士団」としての資格はあるのだろうか。。心が彼らとともにあるというならば、自分はどうして彼らと痛みを分かち合っていないのだろう。。。
トルウェイは、レミオンの末裔としての自分の義務を、騎士団としてここにいる意味を。そして彼らの盟友として今日までともに戦ってきた理由を己に問います。何を守り、何と戦うのか。この答えだけははっきりさせないといけないと思います。
第一章 勃発タイトルから推測できる通り、クーデター勃発ですね。
前巻のイクタ達の旭日連隊(グラ・メストエリ)の決起から少し戻ります。帝都バンハタールでレミオン大将がクーデターを起こしました!真っ先に狙われたのは2人。まず1人目は旧軍閥でレミオン家と双璧をなす最大派閥であるイグセム家の現当主であり、軍のトップの元帥であり、そしてヤトリの父でもあるソルヴィナレス・イグセム。レミオン大将が信頼を置くクアルン大佐が40人あまりの部下を率いて拘束を試みるも、そこに既に引退したイグセム家の烈将ヨルンザフが騎兵隊で駆け付け、クアルン大佐たちを撃破。うーん、同じカトヴァーナ帝国の軍人同志なのに、命令で動く兵士はやるせないですよね。。。イグセム元帥はヨルンザフ名誉大将とともに戦略的撤退をします。
もう1人のターゲットは、皇帝陛下をたぶらかし、傀儡として好き勝手やつっていた宰相トリスナイ・イザンマ。こいつがいるであろう陛下の部屋に駆けつけるレミオン大将ですが、そこには既に陛下もトリスナイの姿もなく。。うーん、クーデターを事前に察知していたようです。
さて、一方イクタ達はまだヒオレド鉱山にいます。これから帝都にもどって、イグセムとレミオンの喧嘩?の仲裁をするつもりです。シャミーユ殿下の親衛隊はイグセムゆかりのもので固められていたので、それらを拘束し、代わりにルカーンティ准尉(デインクーン・ハルグンスカ准尉の妹)を護衛にしたり(これはヤトリの推薦もありました)、その後の撤退ルートの検討などやることはたくさんです。撤退時のルート上にはレミオン派が守っている砦(クドラ峠の砦)があり、最短ではここを通りたいのですが、レミオン派がみすみす通してくれるとも思えず。。。が、そこでイクタは気づきます。先にネタバレですが、この砦はアリッシ・ハンゼンという技術者が軍の要請で守る際には難攻不落で、逆に攻めるときは攻めやすく作ってくれといわれて作った仕掛けのある砦だったんです。そのことは当時は軍の最重要機密だったんですが、帝都の図書館でたまたまイクタとヤトリが知ることになります。そして、ヤトリはイクタに先んじて帝都へ最短で帰る途中、クドラ峠の砦を通るんです。ということはヤトリがこの砦を落としてくれるので、その後を通ればいいということになります。
イクタの予想通り、ヤトリはこの砦の弱点(基礎の下に意図的に空洞を作っており、そこに砦の壁のある場所から入り込むことが可能)を見つけ、基礎の「下」に火をつけ、砦を落とします。でも守っているのはいくらレミオン派といっても同じ帝国軍人なんですよね。。うーん、やっぱり管理人は解せないです。ちょっと悲しいですよね。。多分ヤトリも同じ気持ちだったみたいですが、「イグセム」としての任務を全うします。
ヒオレド鉱山でのもう一つの勢力、キオカ共和国軍は籠城を余儀なくされていますが、その裏で脱出路のトンネルをひたすら掘っています。兵糧が尽きるか、トンネルが開通するかどっちが先か・・・。どうもトンネル開通が先だったようです。その事実を早く不眠の輝将ジャン大佐に伝えようとする兵士ですが、ジャンのところにつくとジャンは厳しい顏で帝国軍の方を見ています。帝国軍は既に撤退を始めているんです。あからさまに。。。ここにきてジャンは帝国内で何かがあったことを悟ります。
第二章 三つ巴カトヴァーナ中央部東寄りにあるミオガロキ州。そこには昔からの遺物として、外見もおどろおどろしい「ザルルの飢餓城」と呼ばれる城があります。忠義の御三家による国内勢力の統一以前に作られたもので当時の当主バルヌ・ザルルが部下に裏切られ、自室の扉に外から杭を打たれ出ることかなわず、もし降伏すれば出してやるという屈辱的な勧告を受けたザルル公爵はその勧告を断固拒否。その結果、自室の中で飢餓に苦しみながら死んだといういわくつきの城です。なので、「ザルルの飢餓城」というそうです。今は、イグセム家の管理下で緊急時の拠点として使っています。元帥は名誉大将のヨルンザフとここにいます。中央軍事基地から逃げる際にかき集めた兵力4000人とともに籠城中です。
元帥と名誉大将は、レミオンの動向が腑に落ちません。というのはクーデターがうまくいけば皇帝にレミオンを元帥にするなどの勅命を出させればよいはず。なのに出ない。ということはレミオンは皇帝を手中に収めていないという推測です。また、皇帝の特権?として、精霊を通じての玉音放送というのができるそうです。これを皇帝がやると帝国内の全ての精霊が一斉に同じ言葉をしゃべりだすんだそうです。うーん、何かちょっと怖いですね(^_^;)。。また、精霊はすべて現皇帝の精霊ともつながっていて、皇帝が死んだりすればリアルタイムに情報共有されるそうです。なんか、共有データベースみたいです。でヨルンザフが自分の精霊に現皇帝は誰だ?ときくと、「アルシャンクルト・キトラ・カトヴァンマニニク」と現皇帝の名前を述べました。ということはとりあえず生きているようですが。そうこうしているうちに、なんとヤトリがザルルの飢餓城に駆け付けます。18日はかかろうかという行程を15日しかも兵もほぼ無傷です。2000の兵が合流し合計6000となりました!ヤトリはやはりすごいですね。合流したヤトリはすぐに中尉から少佐に昇進、しかも中佐待遇です。こんな簡単にポンポン昇進していいんですかね(^_^;)。。。
他方のレミオン大将一派は、帝都バンハタールの奥にある宮殿を掌握し拠点としています。ただ、やはり皇帝は見つからず、当然トリスナイ宰相も。。。疲弊するレミオン大将です。そんな大将に対してしっかりしなさい!と副官のルシーカ・クルツク中佐は発破をかけます。長い付き合いなのか、そんなことも大将に言えるんですね。。レミオン大将は部下がいないときシルーカ中佐と二人きりの時は結構ヘタレなんですよね。。。一人称が「僕」というのもちょっと大将としてどうなの?と思ってしまいますが。
で、結局行き詰ってしまっているのは事実です。そこで、レミオン側はイグセム側に会談を申し入れます。お互いに腹の探り合いのためです。会談当日、レミオン大将とイグセム元帥は久々に再開をします。二人とも忠義の御三家といいつつ、考えは真っ向からぶつかり平行線のまま。とそこに新たな情報が!?東域のヒオレド鉱山攻略に向かっていたシバ少将率いる部隊が迫ってきているとのこと。その数一万近くです!ここにきてこれだけの数は脅威ですよね。まさに第三勢力。レミオンとイグセムの会談は急きょ中止して、第三勢力の出方をみることに。
その数日後、クーデター勃発から20日目、シバ少将名の手紙で3者会談をすることになります。イグセムもレミオンもシバ少将の真意を測りかねているところ、シバは自分が連隊長ではないと言い放ちます。イグセム元帥とレミオン大将にしてみれば???ですよね。そんな中現れたのは、イクタ・サンクレイです!参謀としてトルウェイ・レミオンも一緒です。
イグセム元帥はもともとイクタがバダ・サンクレイの息子であることを知っていましたが、レミオン大将は知らなかったようです。父の連隊を引き継いで現れたイクタですが、当然世襲制ではないので、明らかな軍紀違反ですよね。。。ただ、そんなことを言っている場合でもなく、イクタはレミオンとイグセムの妥協点を提案していきます。
ざっくりいうとレミオンは軍事政権を樹立したいみたいですが、そんなのはイグセムはNO。イグセムは軍人は行政(政事)には口を出さないというもの。ただ、レミオンも元をたどれば、軍事政権を樹立したいのではなく腐敗貴族を排除して皇帝陛下による適正な国家運営を望んでいるんです。ただ、現状それができないから軍事政権樹立といっているんです。なので、腐敗貴族から皇帝陛下を切り離して、具体的には中央軍事基地に御所をうつしちゃってそこで執務を取ってもらえればいいと言いだします。画期的ですね。そしてその皇帝陛下の警備はイグセムとレミオンの両派閥から半々で出せばけん制機能にもなるし、問題ないでしょと。。。
画期的な提案でこれはいけるか?と思いましたが、そこでイクタは大切なことを聞きます。皇帝陛下はいずこ?と。。。この発言に場が凍ります。そして初めてイクタは両陣営いずれも皇帝陛下を確保していないことに気づきます。うーん、そこからかよ~という感じですね。
その後三陣営それぞれ持っている情報を共有します。まずは皇帝陛下を見つけないことにはどうしようもないですかね。会談終了後帰ろうとするイクタ達に、レミオン大将が声をかけます。トルウェイを返せと。ただトルウェイは自分の意思で旭日連隊にいると反論しますが、思うように父親に自分の気持ちを伝えることができず。レミオン大将は軍人として国家の一大事に私心はすてろとか、イクタにそそのかされているとか、エラそうに言いますが、トルウェイは黙るばかり。そこにイクタはトルウェイは騎士団の良心であり、彼はどんなに戦場で人を殺しても、それに慣れてしまわず、敵味方どちらが死んでも悲しむし、戦争を怖がる。こんなにすれないやつはいなくて貴重な人材で自分は必要としているんだと力説します。うーん、いっくんはイケメン嫌いなのにいいこと言いますね。絶句するレミオン大将をあとに撤収するイクタ達でした。
イクタ達が自陣営に戻ってきて、シャミーユ殿下も交えて会談の様子や今後のことを話し合っています。一番気になるのは、皇帝陛下をらちったトリスナイ宰相は何をしたいのか?ということ。身柄を保護してほしければ保守派のイグセムのところに逃げればいいだけなんです。解せないよね??と話しているところに、なんと勅が下ります!突然、全ての精霊が一斉に同じ言葉をしゃべり始めます。玉音放送です!内容は、こんな感じ↓
で、これを聞いた以上、三陣営は皇帝陛下を捜すために、ダフマ州に行くしかないです。宝探しゲームのスタートです!!舞台はダフマ州へと移ります!
第三章 烈将ヨルンザフ帝都から南へのダフマ州へそれぞれ皇帝陛下捜索のために向かう各勢力。ただ、クーデターを計画したレミオン派は予めそれなりの戦力を用意していたこと、さらに帝都へ続く街道を封鎖していたことから、アドバンテージがあります。イグセムやイクタの旭日連隊より先にダフマに入って捜索を早々と開始です。
他方のイグセムと旭日連隊は、レミオンに比べると兵力が少ないので、お互いにダフマ州までという暗黙の条件付で合同でダフマ州へ向かいます。その兵力も数千となり、その結果街道を封鎖しているレミオン派のやつらも手出しできずに関所などをスルーさせてくれました。
さて、ダフマについたイクタ達は、西側から捜索開始です。先についたレミオンは旧帝都であった北側のラフシェンカから捜索、イグセムは息のかかった軍隊のいるダフマ州基地(東側)の方から捜索開始です。その結果、徐々に狐を南に追い立てる感じで、捜索包囲網は狭められていきます。ちなみに、イグセムの捜索指揮は烈将ヨルンザフ、レミオンの捜索指揮はシルーカ中佐、旭日連隊はイクタです。レミオンの方はトルウェイの兄二人も来ています!
さて、早速捜索を開始するもなかなか見つからず。早々に陛下が見つかれば武力衝突は避けられたのですが、徐々に南下してくるにつれて勢力の衝突が不可避的に発生します。旭日連隊の実行部隊はマシューとトルウェイです。この2大隊で捜索をしているところに、なんとヨルンザフ大将自身が騎馬兵を率いて問答無用に襲ってきます。烈将というだけあって、戦いが大好きみたいですね。でももとは味方(帝国)の兵なんですけどね。。うーん、すでにモラルハザード状態といったところでしょうか。。私は軍人のこの感覚は理解できませんし、また、リアルの軍もそういうものかもわかりませんが。。。
ヨルンザフが得意とするのはただの騎馬ではなく、跳騎馬兵といって、敵の防御陣地があっても馬を跳躍させて敵の内側に入り込み、内側から敵を攻撃して、突破口をつくり、外側の味方と両側から一気に責め立てて殲滅するやり方です。これを食らってしまったマシューは絶体絶命のピンチに陥りますが、どうにかトルウェイの狙撃部隊が間に合って、ヨルンザフを退かせます。ただ、兵を200人以上戦闘不能にさせられてしまいました。
寡兵となってしまったトルウェイ、マシューは自力で捜索をするのが難しくなってきたことから、ヨルンザフ率いるイグセムの兵を摩耗する作戦に出ます。夜な夜な奇襲をかけて兵士及び馬の神経をすり減らす作戦です。姑息ですがイクタも好きそうな作戦ですね。これをすると結局自分たちが捜索には加われないですが、いいんです。捜索の結果レミオンの方が皇帝を見つけてくれればイクタが考えているうまい落としどころで妥協点を見いだせることができるので。なので、間接的ながらレミオンの方に有利になる作戦をとったんです。これには烈将もすぐに打開策を見出すことができず、対処療法で対応するのみでした。。。
第四章 誰が為の戦場トルウェイ、マシューがヨルンザフ率いるイグセムの部隊に対して妨害工作を開始して、既に5日が過ぎました。そこそこ相手の体力や足(馬)を削ったものの、マシューは自分たちは捜索に加わることができず焦りが生じてきます。が、そこはトルウェイ、自分たちが皇帝陛下を手中におさめなくてもいいんだといいます。旭日連隊かレミオン派が皇帝をおさえればいいんです。あくまで平和的仲裁が目的なのですからね。
他方、レミオン派の指揮をしているサリハ(トルウェイの兄で長兄)は焦りを隠せません。一向に見つからない皇帝。が場が動きます。村の長から地図にものっていない疫病にかかったものを隔離する施設があること、そして最近2人組の男がきたこと。1人は全身包帯で声を発することもできず衰弱しきっていて、もう一人はひょろっとした細身の男性。。。うん、皇帝とトリスナイですね!やっとつかんだしっぽにサリハは興奮します。早速この場所に向けて出発の準備に向かいます。
そんな長老とサリハの話を聞いていた商人。実は商人にふんしたイグセムの兵士だったんです。サリハと長老の話を聞いてこちらも陛下奪還へ動います。どうやら衝突は避けられそうもないですね。。。
運命の地に向かうイグセム派とレミオン派。かれらの動きを見ていたトルウェイとマシューはレミオン派がどうも皇帝をみつけたと気づきます。ただ、自分たちが先に見つけることは難しいことから、レミオン派を影から支援することにします。要はイグセムからの奇襲や横やりを防ごうとすることにしたんです。ただ、どこに向かっているかはわからないので、トルウェイは兄の性格や地形の状況等で向かう先を推測します。
一方のサリハたちレミオン派は長老から聞いたところへ向けていきますが、その先には当然イグセム派も。ガチで正面からのバトルになってしまいます。ただ、やはり烈将ヨルンザフ大将の跳騎兵の強さは半端ないです。今回レミオンも対抗策として長槍を準備していたのですが、そんな長槍をものともせず、長槍に串刺しになる友軍には目もくれずヨルンザフの跳騎兵は怒涛の勢いで押し切ってきます。完全に狂気の沙汰です。頭おかしいです。仲間が死んでもお構いなしです。完全に戦場の駒ですね。。兵の運用方法としては個人的にはすきになれません。もはや人間扱いじゃないです(-_-)。。。
まぁそれはおいておいて、そんな状態なのでサリハ率いるレミオン派はピンチに陥りますが、そこにトルウェイ率いる狙撃部隊が到着し援護します。サリハ達はどうにか助かったものの、ヨルンザフは標的をトルウェイに変えて怒涛の攻めにでます。トルウェイは冷静に父親から聞いたという計略を用いつつ、最後は一騎打ちでヨルンザフを倒します。ただし、ヨルンザフを殺すのではなく、戦闘不能にするという手段を用いてですが。
そんな壮絶な戦いの中で、トルウェイは自分がなぜ戦場にたっているのか、また何をするべきかを自分の中で理解します。そしてイクタがトルウェイに何を求めているのかを。。。イクタは一貫してヤトリをイグセムの宿業から少しでも解き放ちたいと思っている様子です。その一助として今まで戦場では主体であった騎兵や白兵ではなく、新たな時代の主力となるエアライフルの担い手としてトルウェイに期待していたんです。トルウェイが、エアライフルが戦場で活躍すればするほど、ヤトリの白兵を主とするイグセムの出番は減ります。その結果ヤトリの重荷が減ればいいと思っていたんです。そのイクタの期待にトルウェイも気づきます。。
ヨルンザフとの激闘のすえ、戦いは旭日連隊とレミオン派の勝利に終わります。しかし、レミオン派は兵の損耗が激しくもはや皇帝陛下がいるところへ向かう体力も残っていません。なので、サリハはトルウェイに皇帝陛下の確保をゆだねます。旭日連隊とレミオンとの間で同盟も結ばれたようです。それでトルウェイとマシューは陛下のいるところへ向かいます。
話は前後しますが、ヤトリはどうしているのか?という話ですね。第一皇子殿下は今回レミオンに「保護」されて、ダフマ州に来ています。後方で手厚く保護されていたのですが、チョットしたすきにヤトリ率いるイグセムの奇襲を受けてしまいます。ヤトリと対するのは「氷の女」との異名をもつレミオンの副官ルシーカ中佐です。彼女の白兵の腕前もかなりのモノだったのですが、やはりヤトリには歯が立たず、最後は破れてしまいます。その際、ヤトリは潔い投降をルシーカに求めますが、彼女は最後までNOといい、あまつさえ第一皇子殿下をイグセムに渡すぐらいならば殺してしまおうとさえします。が、それさえもヤトリに阻まれてしまいます。最後はヤトリに刺され死んでしまいます。なんか悲しいですね。
ルシーカはある意味ヤトリ、イグセムとは対極で、国のためとかで今回のクーデターに加担したわけではなかったんです。自分が愛した男性(テルシンハ・レミオン)が望んだことだから、そのためだけだったと言います。そんな彼女の気持ち、決して報われないが、最期まで自分を曲げなくて自分の信念、愛に殉じたルシーカ中佐。そんな彼女の気持ちを考え、ヤトリは途方にくれてやり場のない気持ちを抱えたまま佇んでいました。。。
場面は変わってイクタたち。マシューとトルウェイから任務達成(=皇帝陛下発見)の報をきいて、疫病患者が隠れて住んでいるところにやってきます。そこにはシャミーユ殿下も。そして、イクタとシャミーユの二人で陛下がいるという建物に向かいます。暗い湿った部屋の中には、質素の寝台がありその上には包帯だらけの男が横になっています。さらにその傍らにはトリスナイ宰相が。。。イクタとトリスナイはもともと知り合いだったようです。おそらくイクタの父バダ・サンクレイが関係しているのでしょう。
トリスナイを前にしてイクタは言います。「さぁ、聞かせてみろ。この悪趣味な喜劇の中で、僕にはどう踊ってほしい?」
うーん、これからどんな事実が明らかになるのか。楽しみです!
次回へ続く!
続いて、以下の管理人のレーダーチャートを見て下さいね。 |
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン6巻の管理人評価チャート
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