学戦都市アスタリスク3巻 鳳凰乱武の感想とあらすじとネタバレ
表紙絵はクローディアですが、今回の中心はイレーネ、プリシラのウルサイス姉妹が中心でしたね!三巻目にしてフェニクス(フェスタ)がスタートし、各学園の思惑が垣間見えますが、今回はアルルカントの擬体の話がちょっとと(これは次巻への布石でしょうね)、レヴォルフが中心でした。ディルクが綾斗の姉の遥を知っているみたいなのは興味津々です。また、オーガルクスで他のオーガルクスを破壊できることや、セル・ベレスタが「四色の魔剣」の一振りだというのも興味深い話です。今回のイレーネとの戦いでタイムリミットがあることがばれた綾斗。以後の戦いをどう乗り切るか楽しみです!
以下、章立てであらすじと感想を織り交ぜてます。
第一章 開幕前夜
前巻ではれて星導館学園序列1位になった主人公の綾斗。クローディアにより二つ名を「叢雲」(むらくも)とつけられて、一躍学内の人気者になり、サインをねだるファン?も。。そんな中、フェスタ(フェニクス。タッグマッチのトーナメント)の組み合わせが発表になります。トーナメントの出場者の中でユリスがとある人物に目を留めます。名前はイレーネ・ウルサイス。変な名前ですね(^_^;)。うるさいっす。6学園中もっとも好戦的な、レヴォルフ黒学院の女生徒で、オーガルクス「グラヴィシーズ」の使い手とのこと。どうも素行に問題がありそうな。。 相変わらず、単語が読みずらいし覚えづらい!! 場面は変わって、レヴォルフ黒学院。。生徒会長のディルクは懲罰教室に監禁されているイレーネ・ウルサイスのもとに行き、ある命令を出します。 それは、星導館学園の序列1位の綾斗をつぶせ!とのこと。勝て、ではなく、つぶせ、です。 理由は、綾斗がオーガルクス「セル=べレスタ」の使い手であるためです。ディルクは以前にセル・ベレスタの力を目の当たりにし、脅威と感じており、早々に排除したいようです。 ディルクはいつ、だれがセル・ベレスタを使ったのを見たのか、ちょっときになりますね。 イレーネはディルクの命令を断れない事情があるようで、命令に従って綾斗をつぶすために、フェスタに出場することになります!
第二章 鳳凰星武祭(フェニクス)
場面は変わって、フェニクス(=フェスタ)の当日、会場の様子からスタートです。大会運営委員長のマディアス・メサ(星導館学園のOB)が、開会宣言をする中、今大会の特例ということで、自律機動兵器(AI搭載)の代理出場を認めることを発表。これは前巻から暗躍していたアルルカントのエルネスタ(ピグマリオンのトップ)の作ったAI搭載人形?のことですよね。前巻では、無機物として武器扱いと六花園会議では話していたのに、結局フェスタへの出場(代理ですが)を認めることになったんですね。これはちょっと意外。 綾斗とユリスは初日にメインステージでの初戦となるので、開会式の会場で待機していると、綺凛(きりん)と紗夜(さや)のコンビが弁当を持ってきて、みんなでランチ♪綾斗は何気なく綺凛にお礼をいって、頭をなでなでしてあげると、紗夜もご相伴にあずかりたいといって、二人して頭をなでなでしてもらいました。。。そんな二人をユリスは羨ましそうにみていました。。。 後半は、遂に綾斗とユリスの第一回戦!なんと意外ですが、今大会で各学校のうち序列1位が出ているのは星導館学園のみとのこと。何ででしょうね。。。相手はガラードワ―スの騎士候補生(序列30と41)。解説者が綾斗を紹介する際に彼の獲物が「セル・ベレスタ」であることを解説。黒炉の魔剣と言われる「四色の魔剣」の一振りで、どうもかなりすごい魔剣のようです。同じ四色の魔剣としては、ガラードワ―スの白濾の魔剣(レイ=グレムス)が有名とのこと。うーん、名前がわからりずらいよ! 試合自体は、綾斗が1人で相手2人を一蹴して終了。どうも手の内はまだ見せたくないようですね。
第三章 アルディとリムシィ
綾斗たちが完勝して控室に戻るとそこには、紗夜、綺凛、夜吹が。。。お祝いの言葉を受けつつ、モニターを見ると、アルルカントの新型擬形体2体の試合が始めるところでした! 1体は2メートルを超す巨体の男性の騎士のような擬体で名前はAR-Dでアムディ、もう1体は女性型でRM-Cでリムシィというそうです。二体はアルルカントのカミラとエルネスタの代理という形で出場です。作ったのはエルネスタで彼女のことを擬体たちはマスターと呼んでます。 ロボットのような感じかと思ったのですが、さすがはAI搭載ということもあって、人間のように普通にしゃべります。 試合の相手はレヴォルフ黒学院の序列12位、セブテントリオのモーリッツ。自分でもグループを率いていることもあり、そこそこ強いのですが、アムディらから1分間攻撃はしないから、倒せるものなら倒してみろ、的な挑発をうけつつ、擬体を破壊しようと試みるも結局傷すらつけられず、完敗。 アルルカントの擬体、強すぎですね!ポイントは、擬体が展開した防御障壁。どういった仕組みかはわかりませんが、一切攻撃が聞かないのはちょっと反則のような。。。綾斗のセル・ベレスタも容易に傷をつけられれないかもしれません。。 試合が終わってすぐに紗夜の携帯に着信が。。。それは科学者である紗夜の父沙々宮創一でした。久しぶりに話をする綾斗は創一に何らかの違和感を感じたようです。うーん、これすごく気になりますね!!おそらく今後の巻で紗夜がメインヒロインになる回の伏線だと思います。 他方、マスターの下へ戻ったアルディとリムシィは、エルネスタからよくやったと褒められます。その際アルディがなぜ自分はリムシィに頭が上がらないのかを問います。。。エルネスタは男性は女性には頭が上がらないものだと方便をいいますが、実はアルディの力が強大であるためそのリミッターの役目をリムシィに与えているからみたいです。これは遠からずアルディは暴走しますね!真の力が楽しみです。
第四章 吸血暴姫(ラミレクシア)
フェニクス2日目。今度は紗夜と綺凛の試合です。綾斗とユリスは2人を応援に行こうとしますが、途中トラブルに巻き込まれます。トラブルの原因は、レヴォルフ黒学院序列3位のイレーネ・ウルサイス。二つ名はラミレクシア。言いずらい!!!彼女が懲罰教室に監禁される原因になった裏カジノの関係者(学生)から報復を受けていたようです。もっとも返り討ちですが。それを見ていた彩斗にイレーネは気づいて、綾斗に接触してきます。 ディルクからの命令もあり、イレーネは早速綾斗に因縁を吹っかけて自分のオーガルクス(グラヴィシーズ)を展開し、襲い掛かりますが、イレーネの妹プリシラの介入により戦いは中断。イレーネは破天荒な性格ですが、妹のプリシラには頭が上がらないようですね。。 結局綾斗とユリスは、紗夜と綺凛の試合には間に合わなかったものの、紗夜たちはジェロン第七学院の生徒に圧勝。綾斗たちが控室に来るのを待っている間にシャワーを浴びていましたが、お約束のこのタイミングで綾斗登場!綺凛の思わぬサービスショットに綾斗うらやましすぎです!(挿絵有!ちょっとエロいです) 話はちょっと飛んでフェニクス5日目。綾斗とユリス組の二回戦の相手は、最弱と言われるクインヴェール女学園のタッグ。容姿端麗も入学の条件ということもあって、抜群のスタイルと美貌の持ち主の2人ですが、今回は綾斗が手を出すこともなく、ユリスが1人で圧勝します。試合終了後、お昼にいこうとするところを今度はユリスがお弁当(サンドイッチ)を作って持って着ました!綾斗はいいですね~。ただ、今回は綾斗とユリスの2人だけの食事。ちょっと緊張しますが、ユリスとしては綾斗独り占めでご満足なのでしょうね。ユリスは前回紗夜と綺凛が頭なでなでしてもらっていたのを羨ましがっていたのでしょうね。自分にもナデナデしろと要求します。私もそんなことを言ってほしいな~。 食事をしながらモニターを見ると、同じに日にレスターとイレーネの試合もあり、そこから場面は試合にフォーカスされます。レスターも序列9位ということもあって、それなりに実力を発揮します。パワーだけならば星導館学園一との自負もあるのでしょうね。。イレーネはレスターの実力に敬意を示して、実力の一端を見せます。イレーネはあろうことか妹のプリシラの首筋に2本の牙を立てて、血をすいとります。まさにバンパイアですね。イレーネのオーガルクス「グラヴィシーズ」は吸血によって力を発揮するルークスだったんです。プリシラは血を吸われて大丈夫なの?と思いきや再生能力者のため大丈夫だったみたいです。 イレーネの本気の重力攻撃になすすべなくレスターは敗退。。うーん、グラヴィシーズはちょっと怖すぎですね。。
第五章 レヴォルフの姉妹
フェニクス7日目。綾斗とユリスは順調に勝ち抜いて、Cブロックを制して本選出場決定です。 綾斗は束の間の休暇ということで、本戦の抽選を見に行きます。そこでクローディアにあうも、携帯に着信が入り、綺凛より紗夜が道に迷ったので助けてほしいと。。綾斗は急いで綺凛と合流し紗夜を探しますが、その道程でイレーネの妹プリシラが、レヴォルフの学生に襲われているところに遭遇します。当然綾斗は彼女を助けますが、その直後にイレーネがやってきて、お前がプリシラを襲ったのかと突っかかってきます。そこは妹のプリシラが誤解だと言っておさめますが、イレーネの怒りの矛先は、ディルクに向かっているようでした。。 綾斗とウルサイス姉妹の別れ際、イレーネは本戦の一回戦で綾斗とユリスと戦うことを告げます。
第六章 力と代償
イレーネは早速ディルクのもとへ乗り込んで、なぜ妹が襲われる前に保護しないかったのかと詰問します。ディルクとしては「猫」(レヴォルフの諜報機関みたいなもの)を向かわせたが、それより早く綾斗が介入してきたと伝えます。その際に一言プリシラは多少傷ついたところで再生能力者なんだから問題ないだろうと言い放ちます。これにはさすがのイレーネもブ千切れでディルクに襲い掛かりますが、そこには銀目(猫)が潜んでおり、ディルクを守ります。 興奮するイレーネにディルクは俺がないくなって一番困るのは誰だ?と諭して、イレーネは納得いかないものの、剣を引きます。 イレーネがいなくなってから、ディルクは能力も低いが秘書として使っている「ころな」にタロット占いをしろと言います。どうもころなのタロット占いは何らかの力が宿っており、結果と反対が100%あたるみたいですね。占いの結果は「イレーネは優勝する」=その逆ということになります。これをうけて、ディルクは金目(校外の諜報活動をするやつら)の7番に何らかの指示を出します。 プリシラは綾斗に助けてもらったお礼に食事に招待をします。その席にはイレーネと、ユリスも同席。。。イレーネとしては、プリシラを助けてもらった借りもあるので、本戦前に借りを返すべく、ディルクからの命令を隠すことなく綾斗たちに伝えます。その際、ディルクがセル・ベレスタの前の使い手を知っているような情報も。。。 それを受けて、綾斗はクローディア(星導館学園生徒会長)に連絡をして、オーガルクスについて聞きたいことがあると話します。 クローディアは答える代りに来年開催される「獅鷲星武祭(グリプス)」に自分のチームメンバーとして出場するように告げます。綾斗はユリスと一緒であることを条件にこれを受諾。その夜綾斗がクローディアの部屋に行くと、突然クローディアから襲われます。クローディアは無意識のようでしたが、目を覚ましてびっくり。綾斗に謝罪して、どうして襲ったのかを伝えます。彼女の使うオーガルクス「パン・ドラ」は力の代償として使い手の死ぬ場面、殺される場面を何度も味あわせることだったのです。そのさなか綾斗が入ってきたので、クローディアは夢の中でそれに抗うべく綾斗をおそってしまったらしいです。 うーん、オーガルクスはこわいですね。 彼女の話を聞きつつ、綾斗はクローディアにイレーネの使うグラヴィシーズのことを聞きます。彼女もそれほど多くの情報はもっていないですが、あれは危険なオーガルクスであると感想を述べます。また、帰り際ディルクが綾斗の姉、遥のことを知っているかもしれないので調べてほしいことも伝えます。ちゃっかりしてますよね~。
第七章 覇潰の血鎌(グラヴィシーズ)
さあ、いよいよ決戦です。本巻のクライマックスは、イレーネ、プリシラ組VS綾斗、ユリス組です。綾斗は今回の相手がイレーネたちであるものの、どうにか彼女たちをグラヴィシーズの呪縛から解放したいと思っているようです。このままではグラヴィシーズにイレーネが取り込まれないか心配しているようです。 なので、タダ試合に勝つのではなく、グラヴィシーズ自体の破壊を試みます。一旦は失敗して絶体絶命になるものの、ユリスが仕込んだ大型設置型能力「ラフレシア」により、形勢は逆転、イレーネも瀕死の重傷かと思いきや、恐れていた事態が。。。イレーネがグラヴィシーズに乗っ取られてしまい、暴走してしまったんです。グラヴィシーズは本能のままにプリシラの血をすいとり、プリシラも気を失います。。このままではプリシラもイレーネも危ないというときに、セル・ベレスタが綾斗に自らの意思をつたえます。そして綾斗はそれにこたえて、セル・ベレスタの力の一端を解放。何でも焼切る某行不能な魔剣の力を使って、グラヴィシーズがはっせいさせていた重力の結界を両断し、グラヴィシーズを破壊します。
エピローグ
プリシラは病院で目をさまし、姉のイレーネから試合に負けたことを聞かされます。またグラヴィシーズも破壊されたことも。ただ、会長ディルクはそれほど起こっていないようです。 綾斗と言えば、試合に勝ったもののその代償は大きく、綾斗の全力が出せる時間がせいぜい5分ぐらいということがばれてしまいます。ディルクは綾斗を縛るクサリの正体をしっているようでしたね。 次の5回戦は翌日。。綾斗はリミットタイムを越えて全力を出した反動で未だ体力は戻らず、次はどうなるのか。。。それは次巻といことで。
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