学戦都市アスタリスク4巻 追憶闘破の感想とあらすじとネタバレ
3巻でレヴォルフ黒学院序列3位のイレーネ・ウルサイスを破った綾斗は今まで以上に大注目をされます!それもそのはずですよ。リミットがあって実は限定的な強さで致命的な弱点があったなんて知られてしまっては。。。 で、前巻がレヴォルフ黒学院の生徒との対決がメインだったので、今回は異龍(ジェロン)の生徒との戦いがメインでした! ただ、今回はフェスタ真っ最中ということもあり、バトルが大きく3つも盛り込まれており、非常に見ごたえは抜群でした。 新キャラフローラも出てきたし、また、エピローグでは聖ガラードワ―ス学園も登場し、いよいよ次巻は聖ガラードワ―スも話に結構入ってきそうですね。 ただ、紗夜と綺凛の対自律型パペットの戦いも途中だし、フローラはさらわれるし、ガラードワ―スは出てきそうだし、さらにはマディアス・メサの動向も気になります。 結構登場人物も増えて物語は並行的に様々な局面を迎えそうですね!
バトルが増えたのはいいケド、正直もうちょっとひねってほしい気がしました!特にジェロン第7学院のソンとルオとの試合は正直ひどかったですね。。。スイッチで相手を倒すなんて、それほど奥の手だぁ!と騒ぐほどの手とは思えません。。。 ま、いずれにしても次回のアルルカント自律型パペットとの結果、早く見たいです!
以下、章立てであらすじと感想を織り交ぜてます。
第一章 異龍の主
異龍(ジェロン)の序列一位、ファンシンルー。二つ名を「万有天羅」。意味はよくわからないですが、何でも好き勝手できそうな意味っぽいです。そんな彼女は見た目は若干9歳と、ラノベでありがち?な、ロリキャラ登場ですね!でもどうも実年齢は違うような。。。 ジェロンを支配するファンシンルーは、ジェロンのネームドカルツのページワン(上位12位)のうち、11名をも弟子にもつ、導師としても優秀。 そんな彼女は、綾斗に目をつけます。どうにか自分の弟子にできないかと。。。ただ、アスタリスクでは他学園の生徒の引き抜きはできないんです。 そんな彼女の前に、今回のメインの敵になるジェロンの序列9位と10位のリーシェンユン(男)とリーシェンファ(女)の双子が登場。 自分の師であるファンシンルーに、次の試合を勝ては、同門である宋(ソン)と羅(ルオ)を痛めつけてしまう宣言をします。確かにジェロン内の序列はリー兄妹の方が上なのですが、そこには確執が。。。ジェロンではプラーナを鍛える水派と肉体を鍛える木派で仲が悪いんです。それで、リー兄妹は水派で、ソン達は木派。。。 ただ、そんな同門の面倒臭いいがみ合いも、ファンシンルーにとっては些細なことみたいで軽く流します。 他方、綾斗たちは、イレーネとの戦いに勝ったものの、次の試合は翌日。プラーナが完全に回復しない綾斗は次の試合では本来の力を発揮できないことから、ユリスと策を練ります。。。どんな策かは本番のお楽しみ。。。
第二章 五回戦
ということで、場面は早速第5回戦。相手は、第一章でも話に出てきたジェロン第七学院のソンとルオ。ソンとルオは武人らしく、綾斗やユリスに接します。そんな二人の態度はまんざらでもない綾斗たち。 試合早々、ソンが綾斗に、ルオがユリスに挑みます。相手の連携を避けるために、ユリスは炎の壁を作って、ソンVS綾斗、ルオVSユリスの個人戦に持ち込みます。ただ綾斗が本気を出せない状態、さらには自身の獲物であるオーガルクス:セルベレスタも起動できない除隊で太刀打ちできるわけもなく絶体絶命のピンチに。。 そこで二人の策がさく裂です!予めマークをつけていたポイントに来た時に、お互い炎の壁を突っ切って、反対の敵を不意打ちするというもの。要は、綾斗がルオを、ユリスがソンを不意打ち的に一撃必殺で倒すというもの。。 この策が見事にはまって、どうにか綾斗たちが5回戦を勝ち上がります。 ただ!正直あまりひねりがない策ですよね。。。ぶっちゃけちょっとしょぼい感じでしたよ。。。えっ、これが策かよ???って感じです。 管理人的には非常に消化不良な戦いでした。 試合後、ほっとしている綾斗とユリスのもとに対戦相手だったソンとルオが祝福を述べに来ます。その際、今度の対戦相手である、リー兄妹、二つ名を幻影創起と幻影霧散は、相手をなぶるように倒す非常に性格が悪くて狡猾なやつらなので気をつけろと忠告をします。 うーん、どんだけリー兄妹は性格が悪いのやら(^_^;)。 ソン達が帰ったあと、ユリスは綾斗にそろそろフェスタを制したときの願いを考えてもよいのでは?と提案をしますが、なぜか煮え切らない綾斗。。。そこへ・・・
第三章 来訪者
思わぬ来訪者が!。ユリスの故郷であるリーゼルタニアから、ユリスが戦う理由でもある孤児院にいた妹的な存在、フローラがやってきます。若干10歳で単身やってきたのにはどんなわけがあるかと思ったら、ユリスの兄でありリーゼルタニアの現王のお使いとのこと。。非常に人気のあるフェニックスフェスタのチケットもユリスの兄にもらったとのこと。また、フローラはジェネステラなので、将来アスタリスクに入学したいとも。。ただ、まだ10歳で12歳からしか入れないとユリスは釘を刺し、2年以内に自分がフェスタを制するので、孤児院の金銭面は解決するから、フローラがアスタリスクに着て戦う必要はない!といいます。まぁ、ユリスとしては妹分を危険な目に合わせたくないのでしょうね。。 自室にもどった綾斗はルームメイトの英士郎がいないので、一人ユリスとの会話を思い出します。そろそろフェスタを制した際の願い事・・・ユリスは行方不明の綾斗の姉の消息を統合企業財体に探してもらってもよいのでは?と提案してました。。でも躊躇する綾斗・・・。そこで綾斗はおもむろにプリシラ(イレーネの妹)に電話をしてイレーネにつないでもらいます。綾斗の目的はイレーネ経由で、綾斗の姉、遥のことを知っていたタイラントこと、レヴォルフ黒学院の会長であるディルクにアポを入れること。意外なことにディルクは予め綾斗から接触があることを察していたようです。ディルクへの顔つなぎにOKするイレーネは、友人としてディルクはやばいので気を付けるようにと言います。しかも、最強と名高いエレンシュキーガルさえ、ディルクの駒である可能性も。。。ディルクはどんだけ人の弱み?を握っているんでしょうね! そんなイレーネとのやり取りが終わったところで、英士郎が帰ってきます。 英士郎は新聞部なのでそれなりに情報を持っているので、次の対戦相手であるリー兄妹のことを聞き出します。その際に、アスタリスクの6校を総合でランク付けしている非公式のサイトの存在を聞きます。2つあって1つは詩の密酒(オドレリール)、もう一つは六万神殿(ヘキサ・パンテオン)。ぶっちゃけいい加減名前が覚えずらいです!ホントイライラする!! それはそうとこの2つの評価サイトでは現役一位はいずれもエレンシュキーガルだそうです。うーん、なるほど。そして、さらにジェロンの水派の知識を聞きます。次の相手であるリー兄妹も水派なのでね。水派は星仙術(せいせんじゅつ)を使って、魔女(ストレガ)や魔術師(ダンテ)の能力を体系化してそれをジェネステラであれば使えるように汎用化したものとのこと。もっともそれをレクチャーできるのはジェロンの万有天羅をはじめとした数名のみとのこと。
第四章 迷い
綾斗は夢の中で昔幼馴染の紗夜と特訓をしていた夢を見ます。勝った方のいうことを何でも聞くという願い事チケットをかけては練習のように戦っていたようです。 まどろむ中、ユリスからの電話で綾斗は目を覚まします。何でもフローラが綾斗と昼食を食べたいとか。。早速英士郎に教えてもらったお店で待ち合わせをして、お店に向かう綾斗。途中、刀藤綺凛が珍しくクローディアといます。何でも綺凛はいまだに日本刀だけで戦っていたので、オーガルクスを試してみては?と提案を受けていたみたいです。 綺凛とクローディアどっちが強いのでしょうね。。綺凛いわく、自分のシュミレーションではクローディアに負けた姿をイメージできなかったが、かつ姿もイメージできないとのこと。また、そのイメージも公式戦のデータを参考にしているので、クローディアの本気の戦いではどうなるかわからないとも。。うーん、色んな化け物さんがたくさんいますね。基本女の子が多いというのも・・・ですが。 そんな寄り道をへて、綾斗はユリスとフローラとランチをします。ランチの最中、フローラはユリスの兄(現在の王)より、仰せつかった役目を果たそうと、ユリスと綾斗に質問します。ずばり、二人はどこまで関係が進んでいるのかと。天然ロリキャラから思いもしない爆弾投下ですね。焦ったユリスは兄から預かってきたというメモをフローラから取り上げます。 そんな最中に、なんとディルクの秘書である樫丸ころながやってきて、会長(ディルク)が待っているので同行してほしいと綾斗に言います。 綾斗がディルクにアポをとっていたことを知らないユリスは驚愕の表情を浮かべますが、経緯を聞いて綾斗と一緒にディルクのもとへ。フローラとはここで別れますが、10歳の女の子を1人放置とはちょっと心配にならないのですかね。 で、ディルクとの初会談。綾斗は率直に姉の遥について知っていることを教えてほしいと言います。ディルクは遥をエクリプスという非公式のアンダーグラウンドバトルで見たと言います。しかも、そのバトルで遥は深手を負って敗北したとも聞かされて、二度びっくりで放心状態に。。 他方ディルクは引き換えに、綾斗に質問をします。「マディアス・メサとはどういう関係なんだ?」と。ちなみにこのメサさんは、フェニクスの実行委員長をやっている統合企業体の幹部かつ星導館学院のOBみたいです。 ただ、綾斗はメサのことは顔を見たことがあるだけで、質問の意図がわからずはてな顔。。ディルクは綾斗は知らないとみて会談は終了します。 綾斗とユリスが帰ったあと、ころなはディルクにそういえばレストランで綾斗とユリスの他に可愛らしい女の子がいたことを話します。 ディルクはこの話に食いつきます!うーん、人質にとるんでしょうね。。。見え見えです。底が浅すぎ。。。
第五章 姉と幼馴染
翌日?、綾斗とユリスは明日の試合の作戦会議をしますが、綾斗は遥のことで頭がいっぱいのようで、作戦会議になりません!ユリスはそんな彩斗を怒るでもなく、もしかたら綾斗は遥に捨てられたかもと思っており、姉と再会したときにその事実を突きつけられるのが怖いのではないか?と問われます。。。綾斗は自問自答。。。結局作戦会議は中止で今日はゆっくり休むことにします。 ただ、ユリスはこれはこれでできた女というか、紗夜に電話して、綾斗を慰めてほしい?旨伝えます。 綾斗が部屋に帰ってしばらくして(英士郎は都合よくいません)、紗夜が窓から入ってきて、綾斗を慰めます。ユリスに聞いたことを隠すわけでもなく、遥が綾斗を捨てるわけないと諭します。そして、昔二人で遥に挑んでことごとく負けた話で盛り上がります。その中で遥が綾斗と紗夜のタッグに対して、天霧辰明流の奥義「識」の話をしていたことを思い出します。これは伏線で、後ほどのリー兄妹との戦いを打破する際のきっかけとなります。
第六章 二つ目の鍵
本章がいよいよ戦いのクライマックスですね! リーシェンユンとリーシェンファとの戦いの当日。紗夜のおかげで冷静さを取り戻した綾斗はユリスにはっきりと言います。統合企業財体の力をかりて、姉を見つけ出すと。そして、リー兄妹との作戦会議に。。ただ、綾斗がリミットつきである点は変わらず、それを前提とした作戦を立てます。 試合開始とともに、綾斗は封印を解放してリーシェンユンと戦闘に入ります。他方、ユリスはリーシェンファを相手にします。幻影創起という二つ名の示す通り、兄のリーシェンユンは自らの分身を作り出して、綾斗とユリスを翻弄します。他方、妹のリーシェンファは、幻影霧散という二つ名のとおり、自らの姿を消して、見えないところから攻撃を繰り出します。 綾斗とユリスの奥の手(綾斗のリミットがきたと見せかけて不意打ちをするもの)も見破られて、絶体絶命のピンチに陥る綾斗とユリス。 しかしそんな戦いの最中、綾斗はユリスのおかげで、姉遥に施された封印を解くカギを見つけます。封印は3段階になっているようで、今までのリミット付きの解除が第一段階で、今回のかぎは第二段階。どうも自分のなすべきことを自覚したときにはじめて解放されるみたいです。この封印を解放した結果、綾斗のプラーナは安定し1時間ぐらいはリミットが伸びます。プラーナの流れが安定したおかげで、綾斗は天霧辰明流奥義「識」を使えるようになり、リーシェンファが設置したステルス爆破呪符を感じ取ってことごとく撃破していきます。
第七章 譲れぬ想い
綾斗とユリスがジェロンのリー兄妹を撃破して、準決勝に進出した一方、刀藤綺凛と沙々宮紗夜のコンビも準決勝に進出します。ただ、紗夜と綺凛の準決勝の相手は、あのアルルカントの自律型パペットコンビのリムシィとアルディ。紗夜の父親は元アルルカントの獅子派の研究員で追われた身。因縁の対決です。 試合早々、アルディとリムシィのコンビは今まで同様1分間は攻撃をしないといって、アルディは紗夜の、リムシィは紗夜の攻撃を受けます。 ただ、今までの対戦相手と違い、綺凛はアルディの絶対防御を突破し、1分以内についにアルディに攻撃をさせます!他方紗夜もリムシィを大火力で場外に吹き飛ばします。 いよいよ戦いは本格化していきます。(でも、本巻ではここまで・・)
エピローグ
エピローグということで、場面はちょっと変わって、聖ガラードワ―スの生徒会室。生徒会長のアーネスト・フェアクロフ(二つ名をペンドラゴン)は、綾斗に興味を持ちます。そして、副会長レティシア・ブランシャールは、どうしてアーネストやクローディアが綾斗にそこまで興味を持つのか、面白くないようです。といってもレティシアはクローディアに以前にグリプスでやられているため、敵視しているみたいです。まぁ、挿絵を見るとちょっとクローディアとかぶらなくもなく、同族嫌悪的な面があるかもしれませんね。。。 場面は再び変わって、紗夜と綺凛の準決勝。興奮して二人の戦いを見ている観客の中には、フローラの姿も。ただ、10歳の子供が1人で見ていて、つれもいなく。。。そんなフローラに魔の手が伸びます。そうです、誘拐されちゃったんですよね。おそらくディルクの差し金でしょうか。。
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