学戦都市アスタリスク6巻 懐国凱戦の感想とあらすじとネタバレ
今回はてんこ盛りでした!新章への転章の位置づけということもあり、キーパーソンがたくさん出てきて、見どころ満載でした!今までの伏線もうまくいかされている感じです。 リーゼルタニアに凱旋したユリスとそれについてきた綾斗たち。フェスタに優勝したことの影響は思っていた以上で、ユリスの兄ヨルベルトは綾斗にユリスと結婚しないかと言ってきます!うーん、完全に逆玉ですね。しかも美人の王女様ですからね、うらやましい限りです。 そんな凱旋もただでは終わらず。 ユリスの親友だったエレンシュキーガルとのバトルや、マグナムオーパスの登場、さらにはクローディアの願いを阻止するべく、なんとその○○からユリスや綾斗が命を狙われることに。。 予想外の展開に結構楽しめました!
以下、章立てであらすじと感想を織り交ぜてます。
第一章 それぞれの序章
前巻での鳳凰星武祭で綾斗たちが優勝。本巻から新章スタートです。 で、冒頭クローディアは誰かと電話しています。どうも説得されている様子ですが、どうしても飲めないとのこと。うーん何のことやら。冒頭挿絵もあり、妙に色っぽいクローディアです。内容はグリプス(獅鷲星武祭)に関する事のようですが。。 場面は変わって星導館学園。。冬休みの予定を話すユリスたち。ユリスの兄の希望でみんなでリーゼルタニアに来ないかとのこと。結局、綾斗、紗夜、綺凛、そしてクローディアののレギュラーメンバーは行くことに。途中、ミュンヘンにある紗々宮紗夜の実家によることにもなりました。 で、そんな話をしていると担任の谷津崎匡子が、綾斗に客を連れてきます。名前は、ヘルガ・リンドヴァル。現在のアスタリスクの警備隊長です!超有名人で、学生時代の二つ名は、時律の魔女(クロノテミス)といって、アスタリスク史上最強のストレガとも言われている人です。時間を操れるため、見た目衰えが見えません。うーん、うらやましいです。学生時代、一対一のリンドブルスの覇者でもあります。 で、彼女は綾斗が姉の天霧遥を探してほしいと言ったことにより、遥がかかわっていたエクリプスの再捜査ができることになったお礼にきたとのことです。エクリプスを仕切っていたのは、当時のフェスタ実行委員長のダニロ・ベルトーニという人なんですが、既に死亡。彼は統合企業財体の幹部でもあり、精神調整プログラムを受けていたにもかかわらず、私利私欲に走ったみたいです。どうもきな臭い話ですね。何はともあれ、遥が見つかるといいですね!というか、前巻で遥の身柄は現フェスタ実行委員長のマディアス・メサがおさえていることを読者は知っているんですけどね。(^_^;)。
第二章 親しき人々
リーゼルタニアへ向かうエアポート。綾斗たちは搭乗をまっていると、綾斗の携帯端末になんと世界の歌姫シルヴィア・リューネハイム(二つ名を戦律の魔女(シグルドリーヴァ))から連絡が。。。うーん、気まずそうですが、綾斗モテモテです。 で何で電話してきたかというと、フローラがさらわれたときに、シルヴィアのおかげでフローラの居場所が特定できたという貸しもあり、今度お礼をすると綾斗がいったにもかかわらず、一向に連絡くれないからとのこと。。綾斗は謝りつつ、シルヴィアはお礼として今度アスタリスクで行われる学園祭でデートするようにと言ってきます。 それを聞いた他の女性陣は激切れでしたが、綾斗は約束は破れないということで、シルヴィアとデートすることに。うーん、うらやましいですね。 で、その後リーゼルタニアの王族専用機で、リーゼルタニアに向かう一行。飛行機の中でクローディアがみんなに一緒にグリプスに出てほしいと言います。グリプス(獅鷲星武祭)は5人一組のチーム戦です。 綾斗たちはどうして、グリプスなのか?と聞きます。クローディアのオーガルクス「パン・ドラ」は未来予知のできるもので、敵なしなので、リンドブルス(個人戦)でも優勝できるのでは?とも言われますが、パンドラにも弱点があるとのこと。もっともその弱点は一緒にグリプスに出てくれるならば教えるが今は・・・とのことでしたが。一緒に参加してくれるかは、すぐ答えなくてもいいとも。。 その後綾斗たちは、リーゼルタニアの王宮には向かわずに紗夜の実家に行きます。ミュンヘンですね。でそこでは紗夜の母親の香夜と父親の創一が迎えてくれます。が、創一はアスタリスクでの研究事故で体をほとんど失い、ホログラフでのお迎えですが。。 紗夜がフェスタで活躍したことにより、色んな研究機関からお声がかかるようになって、上機嫌の創一ですが、どこにもくみせずにやっているみたいです。 で、その日はみんなで紗夜の実家に一泊し翌日王宮に行くことになりました。 夜、綾斗が寝ていると寝ぼけた紗夜が部屋にやってきて、思い出話に花が咲いたり、ちょっとした侵入者(創一の研究狙い)があったりして、多少のドタバタはあるものの、平穏で温かい?一日が終わりました。。
第三章 リーゼルタニア
翌日リーゼルタニアに出発です。リーゼルタニアはドイツとオーストリアの間にあるみたいです。お迎えの車の中にはフローラもいます。リーゼルタニアは物語上の架空の国ですが、設定上は旧ローマ帝国だったそうです。既に滅んでいたんですが、ここに特一級のベルティス隕石が発見されたことにより、統合企業財体によってつくられた国のようです。ベルティア隕石というのは、落星雨(インペルティア)によってもたらせた隕石で、オーガルクスの原材料でもあるマナダイトが95%以上も含まれている超貴重品だそうです。なので、今のリーゼルタニアは統合企業財体の傀儡国家です。 そんな説明を聞きながら、リーゼルタニアに向かう一行ですが、どうも直接王宮に向かう道とは違うようです。それをユリスが指摘するとフローラは、国王陛下(ユリスの兄)の命令で、このまま凱旋パレードをすることになっているとしれってと言ってきました(^_^;)。 怒るユリスですが、既に車は待ち受ける国民の真っ只中に。。。ユリスはくさっても王族なので場をわきまえ群衆の声に応えます。一応綾斗も(^_^;)。 その後、王宮に入ってユリスの兄ヨルベルトの部屋へ向かって、怒りをぶちまけるユリスですが、それをのらりくらりとかわすヨルベルト。完全に仲が悪いというわけではなく、つかみどころのない兄に妹がじゃれついているような感じですね(^_^;)。 その日の夜は王宮でのパーティーがあり、当然主賓であるユリスと綾斗、そして紗夜、クローディア、綺凛も出席です。ユリスやクローディアは社交界での経験もあり、離れしていますが、綺凛とかは思いっきり引いてます。そりゃ仕方がないことですが。。 ひと段落して風に当たっている綾斗に、見知らぬ紳士が話しかけてきて、グリプスに、エンフィールド嬢(クローディアのことです)のチームメンバーとして参加するのはやめるように言ってきます。警告ですね。 やんわりと断る綾斗に、マナで作った人工生命体?のようなキマイラをけしかけその場を去る紳士。。。パーティー中ということもあり、なるべく被害を最小限にして、キマイラをやっつける綾斗たちでした。。 これを遠目で見ていたさっきの紳士(名前はギュスターヴ・マルロー)は、予想外に強いので奥の手を投入することも視野に入れます。「奥の手=湖に潜んでいる巨大ななにか」なんですが、気になりますね。
第四章 ユリスと孤児院
襲撃があった翌日、ヨルベルトによばれた綾斗たちは、、襲撃犯が「ギュスターヴ・マルロー」という元アルルカント・アカデミーにいた者で、マナの変換構成技術では不世出の天才と呼ばれた者であったと聞きます。彼は、「翡翠の黄昏」という人質事件を起こした77人のうちの1名で、逃亡している7名のうちの1人とも。 ただ、自身に主義主張はなく、金のためにテロにも加担する人のようで、今回も裏に雇い主がいるらしいとのこと。彼がパーティーに侵入したのも、統合企業財体「銀河」の正式なIDを持っていたからだそうです。ということは裏の雇い主(スポンサー)は「銀河」の人間ということでしょうかね。銀河は星導館学園のスポンサーでもあるのに何か複雑ですね。そして、彼が綾斗にいったのは、グリプスに参加するなではなく、クローディアのチームに入るなというものも興味津々ですね。 で、その後ヨルベルトは綾斗とユリスのみ残らせ、他は退出させます。そして、綾斗にユリスと結婚してくれないか?と言います。いきなりのことでびっくりする綾斗にユリスですが、まんざらでもなさそう(^_^;)。。なぜそんなことを言ったのかというと、ユリスがフェスタに優勝したことにより、統合企業財体から見ればユリスの利用価値があがったので、自分と同じように適当な相手をあてがわれていいように利用されることになる。そうなる前に気の合う綾斗と結婚するのがユリスにとっていいと思ったとのこと。 フェスタに優勝した結果とは皮肉なものですね。 さらに、次のグリプスには出ないでほしいとも。この理由も上記と似ていて、これ以上ユリスの存在価値があがれば、統合企業財体はユリスを放っておかないからとのこと。いずれも応じ難いところですね。 ユリスは途中怒って退席しそのまま昔よく遊んだ孤児院へ。ユリスがフェスタに優勝して救いたかった孤児院です。 そこにはユリスのストレガ(魔女)としての師匠テレーゼというシスターもいます。多分彼女は結構名のあるストレガだと思いますよ。今はそこまで素性は明かされてないですが。 孤児院でしばらく過ごしたあと、あとから追いついた綾斗と二人で表を散策します。ユリスのリーゼルタニアに対する想いを聞きつつ話をしていると突然ユリスが血相を欠きます。どうも見知った誰かが乗った車が通り過ぎたようです。 あわててその車を追う二人。。その先には一人の女性「オーフェリア」が。。
第五章 孤毒の魔女(エレンシュキーガル)
オーフェリア=孤毒の魔女(エレンシュキーガル)。リンドブルスを2度制し、ヘルガ・リンドヴァルと並んで史上最強のストレガと呼ばれるレヴォルフ黒学院の序列一位。 彼女がユリスの幼馴染であり、孤児院でも一番大切な友人だったんです! ユリスはオーフェリアに今いるところはお前がいるべきところではない、戻ってこいと言うが、オーフェリアは悲しげに自分は自分の運命に従うだけと言い、どうしても従わせたければ・・・といことでバトル開始です! どうも1年前も戦ったようですが、当時のユリスでは手も足も出ず、今回は!と思いきや、やはり格が違い相手にならず。オーフェリアは瘴気を扱うストレガで、その瘴気のすさまじさにユリスも軽々とやられてしまいます。この瘴気、周りや触れたものを腐らせてしまうみたいです。うーん、強烈です。 ユリスがやられるすんでのところで綾斗の助けに入りますが、綾斗でも相手にならず、無味無臭の瘴気で動きを封じられ殺される寸前に。。そこになぜかギュスターヴが介入してきて、自分の獲物なので、譲ってほしいと言います。 ふつう譲らないですよね~と思ったら、運よく(?)、オーフェリアの端末にタイラントからコールがあって早く戻ってこい!とお怒りの様子。興が削がれたのか、オーフェリアは好きにしなさいと言って立ち去ってしまいます。おいおい、オーフェリアいくらなんでも昔の親友を売っちゃってよいのか?(^_^;) 手負いの綾斗と気を失っているユリスに対して、ギュスターヴは、オルトロスとケルベロスの魔獣2体に襲わせます。さすがの綾斗もピンチというときに、クローディアがきて、綾斗と二人で魔獣2体を倒します。そして、クローディアはギュスターヴに意味深なことを言い、ギュスターヴは退散します。どうもクローディアは黒幕を知っているようですね。。 綾斗はエレンシュキーガルの瘴気にあてられ、3日間も寝ていたようです。目を覚ましたのち、ユリスからオーフェリアとの関係を聞かされます。オーフェリアは以前孤児院にいて、花が好きな優しい子だったそうです。髪の毛の色も今の銀髪と違って栗色の愛らしい子でした。しかもユリスと違ってジェネステラでもない一般人だったんです。しかし、ある日オーフェリアの姿が孤児院から消えます。理由はいわゆる大人の理由みたいなもので、ようは孤児院の運営が行き詰まり、莫大な借金の肩代わりに身売りされたようなものでした。当時、フラウエンロープ(アルルカントのスポンサーの統合企業財体)の研究所で一般人をジェネステラにするという実験がアルルカントのマグナム・オーパスと呼ばれる者の主導で行われていました。その被験体になってしまったんです。で成功したのはオーフェリアのみ。他はみんな死んだようです。で、オーフェリアを救助(?)したのがソルネージュ(レヴォルフ黒学院のスポンサーの統合企業財体)だったので、現在はレヴォルフ黒学院にいるようです。このあたりの諸事情は未だよく書かわれていなくてわかりません。。。 この話は綾斗の他に、紗夜と綺凛も聞いてました。 でクローディアは既に帰国しており、どうもよるところができたと言っていたそうです。どこによったのかというと。。。
第六章 魔竜討伐
孤児院に帰ったと思っていたフローラが戻ってきて、街が大変なことになっていると言ってきます。どうしたのかというと、飛龍のようなものが数十体も街の上空を飛び回って今にも襲ってきそうとのことで、身の安全のため王宮に戻ってきたそうです。で、これどうみてもギュスターヴですよね。。。どうも、街を混乱に陥れて、孤児院の方の警備を薄くして、ユリスたちをおびき出す作戦のようです。相手の作戦がわかっていても行かざるを得ないユリスたち。 早速駆け付けるとそこにはギュスターヴが。幸いなことに孤児院は無傷です。で、早速バトルです!ギュスターヴも今回は本気ということで彼が3年もかけて作り出した、超巨大ヒュドラ(9つ首の竜の亜種)で綾斗たちを襲います。途中苦戦する綾斗でしたが、紗夜の超長距離からの援護射撃もあり、また、ユリスの新大技(ラフレシア・デュオフロース)で爆砕し、最後に骨になったヒュドラのおおもとの首部分を綾斗がちょん切ってやっつけます(^_^;)。 遠目で見ていて結構へこんで退散しようとするギュスターヴ。そこになんと刀藤綺凛ちゃんがやってきます。綺凛ちゃん、普段は頼りなさげですが、純粋な剣の腕なら星導館学園では一番で、アスタリスクないでもあと数年で最高峰のガラードワ―スの聖騎士に迫る勢い見たいです。 なので、ギュスターヴが作り出した、ドラゴントウースウオーリア(竜牙兵)も、最近編み出した二刀流であっさりと返り討ちにして、遂にギュスターヴの身柄を確保します!うーん、綺凛やりますね!!
第七章 再会
綾斗たちが王宮に戻って、ギュスターヴの身柄をひきわたし、国王であるユリスの兄ヨルベルトのところへ行きます。そこで、ユリスは吹っ切れたように、グリプスで優勝したら国王の権力の強化を望むこと、そのときは兄にも力を貸して協力してほしいと言います。ヨルベルトはユリスの覚悟を感じて、協力することに。。ヨルベルトはどうもぼんくらを演じていたようですが、その時が来たら本気を出すらしいです。。。 で、そんな中、警備隊長ヘルガ・リンドヴァルより綾斗の携帯端末に連絡がきて、姉の遥が見つかったと言います!! 場面は変わって、ロンドン郊外のエンフィールド家の屋敷。そこでクローディアは久々に父親のニコラスと対面します。ニコラスは自分がギュスターヴを使って、ユリスや綾斗を殺害しようとしたことを隠しもません。すべてはクローディアのためらしいですが。で、その目的はどうもクローディアがフェスタ(グリプス)で優勝したときに、求める願いに関係するようです。うーん、引っ張ります。どんなことを要求するのでしょうか。。クローディアは自分の強い意志を伝えて、父親の元を離れていきます。 綾斗と言えば、ヘルガより姉が見つかったということで一足先にアスタリスクにある病院に来ます。そこで、ヘルガと合流し、病院の院長室に向かったところ、そこには院長のほかにフェスタ実行委員長のマディアス・メサが。。 メサいわく、前の実行委員長のダニロの指示で(または強要で)、遥はエクリプスに出てケガをして昏睡状態に。その後ダニロの依頼で病院の院長(コルベル)が治療をしていたそうです。が一向に回復せず。綾斗曰く、姉の遥は自ら意思で自分の力を自分に使って永い眠りについている様子。。うーん、何か雲行きが怪しいですね。 結局目を覚ます方法がないものの、今後もコルベル院長に治療の継続をお願いすることに。 別れ際、ヘルガは綾斗に忠告をします。マディアス・メサをあまり信用しないようにと。。というのは、今回天霧遥の捜索の許可がおりて、まだそれほど時間もたっていないのに、ピンポイントであまりにも早く見つかりすぎとのこと。おそらく遥の捜索にかこつけて他のところを探られるのをまるで避けるように。。 ヘルガとわかれ、一人学園に帰ろうとする綾斗。。。色んなことがありすぎた一日ですね。。。そこにさらなる追い討ちが!? 白衣を着ているアルルカントの女性(ヒルダ・ジェーン・ローランズ)が綾斗に話しかけてきて、私ならお姉さんを治すことができると言います。 そして、驚愕の事実を告げます! 自分は超人派(テノーリオ)会長。。中には、「大博士(マグナム・オーパス)と呼ぶ方もいます」 おおおっ!ここで遂にマグナム・オーパス来ました!!! オーフェリアを後天的ジェネステラにした諸悪の根源であり、ユリスが目の敵にしている、あのマグナム・オーパスが遂に登場です!
エピローグ
後日、星導館学園の生徒会室では、クローディアをはじめ、綾斗、ユリス、紗夜、綺凛がいます。そして、グリプスにクローディアのチームメンバーとして出場してくれるか、改めて打診されます。その際に、今回ギュスターヴがユリスたちを襲った黒幕が自分の父(ニコラス)であり、それはクローディアの望みをかなえさせたくないためといいます。 結局クローディアの望みってなんなんでしょうね?まだ明かされていないですが、その内容は統合企業財体を敵に回しかねない内容みたいですが。 それも踏まえて、結局全員クローディアのチームに入って、グリプスに参戦することになります。 ただ、綾斗の様子が変です。原因はマグナム・オーパス。このことをまだ誰にも言っていないですが、まずユリスには言うみたいです。。。 って、その場面は次巻で。。。
今日はここまでです。
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