魔法科高校の劣等生18巻 師族会議編 <中>の感想とあらすじとネタバレ
作者である佐島先生曰く、上下巻で終わらせる予定だったのが、ボリュームが多くなってしまい、中巻にしたとのことです(^_^;)。七賢人であるレイモンドの小ネタをいれたり、藤林響子と千葉寿和との話など大分盛り込みすぎたようです(^_^;)。ただ、千葉エリカの兄であり、警察官でもある千葉寿和は、敵であるジ・グーにつかまったようで、正直このまま殺されてしまうのか、非常に心配です。また公式あらすじであった第三の勢力はやはりUSNA(北アメリカ大陸合衆国)でしたね!でもアンジー・シリウス(リーナ)が日本に来ず、今回はスターズの№2のベンジャミン・カノープスが参戦です。といっても表だっては戦闘に加わらず、裏から工作が中心ですが今後の動向が気になるところです。
正直本18巻は、内容自体は面白いのですが、つなぎの感がいなめず、ちょっと単巻では盛り上がりにかけました~。
以下、章立てであらすじと感想を織り交ぜてます。なお、章の番号は前巻より続いています。
第六章(P.28-P.73)
前回の師族会議襲撃の直後からの話です。現場検証が続く中、本来被害者であるはずの十師族の当主が未だ事情聴取を受けて続けており、ゆかりのある魔法師たちが集まってくる中、みんないら立ちを隠せません。達也と深雪も当主である四葉真夜の無事は確認するものの見守る事しかできず。。。十文字家の当主になったばかりの先輩十文字克人にテロの様子を聞くものの、今回の事件を契機に次第に世論が魔法師に対する非難を強めて行くであろうことを危惧する関係者。 場所を変えて行われた師族会議でもそのことが一番の議題となり、マスコミ対策や声明を出しつつ、警察に協力するという名目で独自にテロの犯人(グ・ジー)の確保・排除に動き出します。 肝心の実行部隊は、十文字克人を筆頭に、司波達也、一条将輝が指名されます。 どこの世もマスコミ対策は必須であるものの、そもそも今回の事件の犯人であるグ・ジーの弟子であった周公瑾と裏でつながっていた七草家がどさくさに紛れて、おとがめなしのようなのはちょっと・・・ですが、まあ仕方がないのかもしれませんね。。 達也は犯人確保の任務を真夜から聞きますが、その後真夜は事前にUSNAから情報を得ていたにも関わらず、今回のテロを未然に防げなかったことに対して珍しく苛立ってました。 まぁ相手も七賢人(フリズスキャルヴにアクセスできる7人)の1人なのでやむなしという感もありますね。。
第七章(P.74-P.159)
翌朝、達也は九重寺で日課となっていた体術の練習を九重八雲から受ける前に、鬼門遁甲の破り方を教えてほしいと伝えます。しかし八雲は達也は自分の門下生ではないことから、秘術の類は教えられないと拒否。しかし、実際に同種の技を達也にかけて、破る方法のヒントを与えます。このあたりは優しいというか。 テロの犯行声明がマスコミを通してなされる中、十文字克人、達也、さらに七草真由美は3人は今回の事件に関する情報共有のため、会議をスタート。実はこの会議に真由美を入れたのは、七草弘一が真由美と達也をくっつけようとしたためとのこと。色んな人の思惑がまじりあいます。 一方、一条将輝は父親の計らいもあり、捜査中は東京の一高で授業を受けることに。。 他方、今回新たに十師族になった七宝家に七宝琢磨は、以前に自分のスポンサーでもあった女優小和村真紀の下へ行き、マスコミ工作を依頼。彼女の実家はテレビ局も傘下に収める企業だったんです。これはのちのち思わぬところで役に立ちますね。。 また、警察官であるエリカの義兄千葉寿和は独自の調査を行っており、その中で大陸系の魔法師であった人形師へ探りを入れる。実は彼はジ・グーの息がかかっており、寿和の腹心である稲垣が刻印を打たれ、のちのち傀儡(?)となってしまうとは。。。
第八章(P.160-P.248)
場面はかわって、達也と深雪は、クラスメートの北山雫の家にお茶に呼ばれます。どこかよそよそしい雫の反応に当然裏があるのだろうと思っていましたが、実は達也と深雪に会いたがっていたのは、経済界の大物でもある雫の父親だったんです。 雫の父としては、妻と子が魔法師であることから、今回の事件は放っておけないとおもっているようで、達也から十師族の対応等を聞き出し、自ら協力を申し出ます。 ただ、真意を測りかねたのか達也は丁重にお断りします。うーん、私もこの点同意見ですよね。善意の申し出も気をつけないと食われてしまいますからね。 場面は変わって、いよいよ一条正輝が一高に登場です!さすがにプリンス、女性の熱い視線を集めますが、彼の心は深雪ばかりを追っかけてます。 達也は引き続き調査を進めていく中で、グ・ジーが軍関係から手ごまを調達していることを知ります。四葉の情報網おそろしや、ですね。また今回の新キャラ吉見も死者の頭から情報を引き出すこともでき、四葉家の層の厚さと能力の高さが伺えます。 独自の情報網からグ・ジーの潜伏場所を発見し、確保・処分に乗り出す達也と、いとこの黒羽亜夜子と文弥の姉弟。だが、すんでのところで第三勢力「USNA」が介入してきて、逃がしてしまいます。うーん、なかなか思うようにいかないですね。 USNAのカノープスの目的は、達也たちと同じジ・グーの排除なのですが、日本国内で捕まり、USNAが吸血事件に関係していたことは知られたくないという負い目もあり、公海にグ・ジーを逃がした後、海の上で排除したいと思っています。 海の上ということで、USNAの十三使徒の戦略級魔法で葬りたいと考えているのか?と勘ぐっています。というのは、USNAの戦略級魔法の名称でリヴァイアサンというがありましたからね。。。
第九章(P.249-P.266)
万全を期して、グ・ジーの確保に向かった達也は、USNAの妨害により・ジーを取り逃したことから、やる気をそがれ少々停滞気味に。。 そんな状況の中、バレンタインデーが来て、達也も正輝もそこそこチョコをもらいます。 家では、深雪が待ち構えており、特性のケーキをプレゼント。最近ぎこちなかった二人の仲は、徐々に以前の仲の良さを取り戻していきます。 本章は、閑話休題的な章でしたね。
第十章(P.267-P.308)
中巻ということで、最終章といいつつ、クライマックスではなく、どちらかと転章といった感じです。 徐々に世論が魔法師批判を強めていく中、遂に人間主義者のデモ隊が魔法大学の敷地内に入り込もうとして警察と衝突します。 そんな中、最近様子がおかしい千葉寿和の腹心の稲垣。彼はあろうことか遂にグ・ジーの手に落ちます。そして、ついには千葉寿和までも。。。もしかしたら次巻では千葉寿和は殺されてしまうかもしれませんね。。。 正直このシチュエーションで生き残ったら、これはこれで作者の想いっきりのなさにちょっと残念な気持ちになるかもしれませんね。。。 また、ついには魔法科高校の生徒にまで人間主義の魔の手が伸びます。 最初は、第二高校(九島みのるのいる学校)の生徒が狙われ、ついには第一高校の深雪たちにも及びます。。。
今回はここまで!
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