Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ) 7巻 のネタバレ感想とあらすじ
Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)7巻
遂に因縁の白鯨討伐作戦開始です!ネタバレ感想ですがアナスタシアの私兵「鉄の牙」まで動員して、万全の態勢で臨んだものの、やはり400年君臨し続けてきた白鯨は半端なく強敵で、あわや全滅というところをスバルの機転の利いた賭けで逆転勝利をもぎ取ります!
レムとのきずなもさらに強まり、レム曰く第二夫人でもいいというぐらいで、スバルハーレムの予感も感じた回でした。
個人的には獣人傭兵団「鉄の牙」のマスコット的な副団長?でもあるミミとか超かわゆくてもふもふしたくなりました~。 |
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原作ライトノベル情報【著 者】長月達平 【イラストレーター】大塚真一郎 【出版社】 MF文庫J 【発売日】 2015/9/25 【ジャンル】異世界召喚ファンタジー 【ISBN-13】978-4040677804 |
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Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)7巻 の公式あらすじ
続いて、以下の管理人オリジナル「感想とあらすじとネタバレ」を見て下さいね。
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Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)7巻 の感想とあらすじとネタバレ
前巻に引き続き、今までのもやもやを吹き飛ばすくらい痛快な回でした。引きこもりのどうしようもないクズのスバルが、レムのおかげで一皮も二皮もむけて、遂に大人になります。あのクルシュでさえ、白鯨討伐の立役者の英雄というぐらいですから。おそらく一番喜んでいるのは、レムでしょうね。ホント、一応リゼロのヒロインはエミリアなのはわかりますが、ヒロインチェンジしていいと思うんですよね。。。
詳細は以下をご覧くださいね。
第一章 配られたカード話は前巻でスバルが白鯨の出現場所というカードをきったところからスタートです。前巻の第五章と同じ「配られたカード」という章のタイトルにもあるとおり、ようは前巻の続きですね。
白鯨の話をした途端、1名殺気を放ちまくった人がいました。なんとヴィルヘルム爺です。何か因縁があるんですね。っとこれはすぐにわかりますが(^_^;)。で、なぜ白鯨の話が出てくるのか?そもそも白鯨の場所をスバルが特定できるのか?という話になります。白鯨はこの世界では3大魔獣として恐れられているようです。ちなみにほかの2体は、「黒蛇(くろへび)」と「大兎(おおうさぎ)」というみたいです。大兎については、番外編のExに出てきてます。
ネタバレとしてはスバルは前回白鯨と遭遇した際に、携帯に表示された時刻を覚えていたんです。なので、その時間帯にあの場所、フリューゲルの大樹があるところに行けば遭遇できるというわけです。ただ、死に戻りの話はできないので、根拠としては携帯(ミーティア)が危険を察知すると知らせてくれる(警報器みたいなもの)という方便を使います。要ははったりですね(^_^;)。そのはったりを疑うクルシュですが、その時にレムが予想外の援護射撃(レムも意図したものではないです)をしてくれます。以前にレムと魔獣(ウルガルム)にアーラムの村が襲われたときもやたらとスバルが正確に魔獣(ウルガルム)の出現場所を知っていたので、もしかしたらそれもミーティアのおかげだったのかとレムは思い至ったようです。まぁ、はずれなんですが。。。そんなこともあり、クルシュをはじめ一応はスバルの話を信じます。
とそこに遅れてきたアナスタシアも加わり、さらに話は進みます。仮にスバルが白鯨の出現日時と場所を知っているとして、なぜそれが取引材料になるのかと。。。スバルはさらにここで大きなカードを切ります。この白鯨の情報は、クルシュが予定している「白鯨討伐」に役にたつ!と言い切ります。一瞬場が静まります。クルシュはなぜそのような結論になったか、クルシュが白鯨討伐を計画していることを知っているのかを聞きます。スバルは何度も死に戻りを経験した際の記憶(クルシュが武器を集めているらしい、クルシュの悲願達成は商人組合代表のラッセル・フェローの目的にもあうとか、クルシュは商人からの支持が薄いのでそこを強化したいと考えているなどなど)をかき集め、その結論に至ったことを告げます。それを聞いて、クルシュもスバルを見直します。そして、晴れて同盟を締結することになります。
アナスタシアは一見関係なさそうですが、白鯨の出現が30時間後と迫っていることなどから、有力商人による物資調達は必至です。なので、ラッセルと手分けして物資調達を担当。これはアナスタシアにとっても商機になりますし、何よりクルシュに貸しを作る機会にもなります。
そんな話をしているさなか、ヴィルヘルムがスバルの前に膝をついて感謝の言葉を述べます。なぜ??と思うスバルですが、その後ヴィルヘルムから驚愕の事実が。ヴィルヘルムは、先代の剣聖「テレシア・ヴァン・アストレア」の夫であり、本当の名前は「ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア」といい、妻の敵である白鯨を倒すため14年間も白鯨を追っていたそうです。クルシュのところに身を寄せたのもそれが理由見たいです。
なんかジーンとくるシーンでした!
第二章 決戦前夜白鯨を討つということで、王都はにわかに色めき立ちます。しかもあと30時間しかないということで、ラッセル・フェローやアナスタシアのような商人は物資の調達に徹夜状態です。そんな中スバルはちょっと手持無沙汰ですが、それは仕方がないですよね。。この前の交渉でスバルの役目はひとまずは終わっているので、決戦に向けて英気を養わないと。。。とそんなことをフェリスも言ってきます。
そんな話をしているとき、フェリスはクルシュの昔の話をしてくれます。クルシュとフェリスには、慕っていたフーリエ・ルグニカという第四王子がいました。既に先の王族を襲った流行り病(←管理人的にはこれも誰かに仕組まれたものだと思っているのですが)でなくなっていますが、性格的にスバルに似ている面があるとのこと。人のことを放ってはおけず、おせっかいを焼くようなタイプだったそうです。クルシュはその王子の遺志を継いで王になる事を決めたみたいです。また、フーリエ王子ならば困っている人は見捨てないということで、今回の白鯨討伐も自分のためではなく困っている人のために決意したとのこと。具体的にはヴィルヘルムなのかもしれません。
ヴィルヘルムは妻であり先代の剣聖だったテレシアが白鯨に殺されてから、アストレア家を出奔してまで白鯨を倒すための手がかりを14年間必死に探していたそうです。そしてある程度の法則などを見出して、仲間を募って倒しに行こうとしたのですが、そんなヴィルヘルムの言うことを真に受ける者はなく、一人絶望に暮れていたところをクルシュが後ろ盾となってくれたとのこと。。。そんな話をフェリスがスバル、レムにしていると、そこをヴィルヘルムが通ってあまり他人の話をするものではないとフェリスに言います。ヴィルヘルムとしては恥ずかしいというかあまり人に言える話じゃなかったのでしょうね。
フェリスはそこでさっさと退散します。。がそこでレムは感慨深くヴィルヘルムに「奥様を愛していらっしゃるんですね」と突っ込みます。うーん、レムさん、踏み込みますね!!スバルは内心ひやひやしていますが、ヴィルヘルムは誰よりもどれだけ時が過ぎようとも愛していると答えます。なんか聞いているだけで切なくてうるうるしてしまいます。
そして、ポツリポツリと妻・テレシアのことを話します。妻は華が好きで本来剣をふるうことを好まなかった。そんな妻から剣を捨てさせて一人の女として娶ったのは自分だと。それですべては彼女を許したと思っていたが、剣はそうではなかったと。そして、どういう経緯かは言われませんでしたが、テレシアが白鯨討伐隊に加わった際、自分(ヴィルヘルム)は彼女と一緒に行けなかったことも。。ヴィルヘルムは再度スバルに感謝の言葉を述べます。
白鯨討伐まで17時間半を過ぎたあたりから、徐々に人が集まり始めます。討伐隊に加わる人です。中にはヴィルヘルムと同様に白鯨に因縁のある歴戦の兵士(50をくだらない?)もいます。また、アナスタシアの懐刀ともよばれる傭兵団「鉄の牙」の面々も。鉄の牙はおもに獣人(犬系のコボルトが中心)によって構成されていてその団長は2メートルを超す大きなコボルトで名前はリカード。めっちゃ強そうです。早速スバルにもあいさつに来ます。そしてお嬢(アナスタシア)は友達少ないから仲良くしてやってくれとも(^_^;)。
そろそろ出発の時間というときに、スバルはその前にやるべきことがあるということで、アナスタシアとラッセルにある話(商談)を持ちかけます。。。が、その内容は個々では明らかにならずです。うーん、気になりますね。。
その後クルシュが定刻に檄を飛ばしていざ出発です!400年にわたって君臨してきた魔物を退治できるのか、ドキドキですね。
第三章 白鯨攻略戦討伐隊は220人にも及びます。さらにアナスタシアから貸し出された鉄の牙が30名。リカードの下に副団長の獣人の子供ミミとヘータローが続きます。見た目はガキで大丈夫なの??という感じですが、かなりの使い手だそうです。目指すはリーファウス街道のフリューゲルの大樹です!
道中、リカードやミミ、ヘータローが話しかけてきます。彼ら鉄の牙は、クルシュの指揮には従うものの独自に動くとのことです。ミミがお姉さんでヘータローが弟とのことですが、およそしっかりしているのはヘータローの方で、ミミは結構好き勝手に攻撃しまくるタイプ見たいです。団長のリカードも同じなので、ヘータローが団員への指示を出しているとのこと。うーん、ここでもダメお姉ちゃんにできる妹(弟)という構図ですね(^_^;)。
白鯨出現まで5時間。討伐隊は出現場所のフリューゲルの大樹につきました。時間まで英気を養う一行。スバルとレムは、フリューゲルの大樹を見ながら、雑談をしています。ここに白鯨が出る。。。レムはスバルがそういうなら信じると微塵の疑いもありません。そして、スバルがクルシュとの交渉で話していたミーティア(携帯)が白鯨の出現場所を知らせるというのは嘘ですよね?とさらっと聞いてきます。別にスバルを苦しめるつもりはなく、レムとしては、自分はまるごとスバルのことを信じているから、また、その理由が言えないこともわかっているから、自分にだけはそんなウソとかつく必要はないことを伝えたかったとのことです。マジで自分のことをそこまで信じてくれる人がいれば、人は変われるんだ、としみじみ思ってしまいました。と同時にスバルがうらやましいです。スバルはそんなレムの言葉に涙がこぼれそうになるのを必死にこらえながらもレムに感謝の気持ちを伝えます。そして、悟ります。死に戻りなど言えないところはありますが、最初からレムを信じてすべてを話していれば、よかったんだと。。
レムの絶対なる信頼と親愛の言葉に、スバルも誠意をもって応えます。自分はエミリアが好きだと。ただ、レムといても心が震えるのも事実だと。それでもレムはスバルのことを愛しているとまっすぐ見据えて言います。スバルは真っ赤になってわかっている!と言いながら照れ隠しにレムの手をとって、そろそろ野営地の方へ戻ろうといいます。その際、レムは「第二夫人でもいいですよ」と爆弾発言をします!スバル・ハーレムの予感です。スバルは困った顔をしつつもまんざらでもなく、エミリア次第かなと返します(^_^;)。。
定刻になり、予めスバルがセットしておいたアラームが携帯(ミーティア)から鳴り響きます。みんないよいよと身構えています。当初の予定では、白鯨の姿をとらえたらクルシュの号令で一斉に機先を制して不意打ちの総攻撃をする予定でした。が、いざ白鯨の姿をみて、みんな一瞬固まります。あのクルシュでさえも。。スバル曰く全長50メートルに迫ろうという大きさだそうです。もうちょっとした山ですね。
一瞬の空白の中、スバルとレムだけは即座に先制攻撃を敢行!白鯨に手傷を負わせます。一瞬遅れて他の討伐隊たちもクルシュの号令とともに一斉攻撃です。戦場ではこの一瞬の違いが生死を分けます。スバルはそのことをわかっていたし、レムはスバルを丸ごと信じているので、いつでも最大火力の魔法を放てるように準備していました。
最初の攻撃で白鯨を地面に落とす予定でしたが、思いのほか白鯨の防御は高く、未だ空を飛んでいます。そして、「夜払い」(魔鉱石で太陽みたいに周囲を明るく照らすもの)を放って白鯨を白日の下にさらけ出します。怒る白鯨ですが、ヴィルヘルムは長年の恨みとばかりに白鯨にきりつけ、その左目をえぐり取ります。すごいですね、ヴィルヘルム。
ここにきてようやく白鯨は、スバルたちを敵とみなし、本気?を出します。白鯨は全身にある無数のくぼみが口となって雄たけびをあげます。そして、白い霧、全てを飲み込む霧を吐き出します。ここからが正念場です。
白鯨の霧には2種類あって、1つは自ら泳ぐ範囲を広げるための拡散型。もう1つは消滅型で霧をうけたものは一瞬にして物理的に消滅させてしまうもの。のみならず、なんとその存在自体がなかったものとして記憶ごと世界から消えてしまうんです。なので、討伐隊も何人やられたかはわかるものの、誰が死んだかはわからないんです。ある意味非常に無慈悲な攻撃ですよね。死んだ者を悲しむことすらできないんですから。ただ、なぜかスバルだけは覚えています。おそらく魔女の寵愛を受けているからだと思いますが。前回の死に戻りで、オットーやラムがレムのことを突然忘れたのはこのためだったんですね。
どうにか消滅型の霧をさけつつ、善戦する討伐隊ですが、次なる異変が!?突然討伐隊の面々が意識障害やらで発狂し始めたんです。白鯨の拡散型の霧には、直接マナに働きかけて精神異常をおこさせる作用もあるみたいです。二重三重に霧が討伐隊を苦しめていきます。しかもその間に白鯨本体が巨体と獰猛な牙で襲い掛かってくるので、たちが悪いです。一旦はばらばらになりかけた隊ですが、スバルが意図的に魔女の残り香は発生させて、その臭いで白鯨をおびき寄せることでおとりを買って出たことにより、体勢を立て直します。
一見こちらが優位と思えましたが、白鯨はいよいよピンチになったかというときに、あろうことか3体に増えてしまいました。どうやって増えたのか?そしてそのうちの一体が、討伐隊の要のヴィルヘルムを飲み込んでしまいます。その際、スバルも巻き沿いを食いそうになってしまいますが、リカードが体をはってスバルをかばってくれたためどうにか回避することができました。ただ、リカードは結構重傷で戦線離脱です。絶望する面々ですが、そんな中にあってもスバルはあきらめず、みんなを叱咤激励し、レムとともにヴィルヘルム救出に尽力します。
第四章 絶対に抗う賭け突然白鯨が3体に増えたことにより絶望ムードの討伐隊ですが、スバルの叱咤激励と、さらにはクルシュの檄にどうにか踏みとどまって、一方的な殺戮だけは避けられました。が、3体に増えたことにより霧の脅威も3倍になりピンチが増すばかり。そこにクルシュがやってきて、突然3体に増えたことに違和感がある、きっと何かのからくりがあるだろうから、スバルの方で対処策やからくりを考えろと言います。その間、クルシュ達はどうにか白鯨を抑え込んでいます。
そんなところに、鉄の牙のミミとヘータローがやってきて、リカードからの伝言を伝えます。それは、3体に分かれてから白鯨が思ったよりも軽くなっていたことです。そして白鯨を見ると2体は討伐隊と戦っていますが、残り一体は上空で待機して旋回している様子です。そこでスバルはぴんと来て、白鯨は純粋に増えたのではなく、分裂したのであり、そして上空で旋回しているのが本体だと気づきます。ただ、上空を旋回していることもあり、攻撃が届きません。そうこうしているうちにも、1体の白鯨に丸のみされたヴィルヘルムの安否が心配です。が、そこでヴィルヘルムを飲み込んだ白鯨に異変が。体の中から異物を排除するようにもだえ苦しんでいるんです。おそらく体内でヴィルヘルムが暴れているようです。そして、ヘータローとミミの援護もあり、どうにか白鯨のはらわたを破り、剣鬼ヴィルヘルムは生還します。ただ、左腕は方から千切れかかっており、かなりの重傷です。そんなヴィルヘルムは一旦後方でフェリスの治療を受けるために下がります。
白鯨の分裂のからくりを知って、スバルは魔女の残り香を使った大胆な作戦に出ます。といっても、かなり賭けに近いやり方です。
具体的にはレムの極大氷魔法を槍のように上空にいる白鯨に向かってとばし、その先端にスバルがしがみついて、白鯨がよけた際に白鯨に飛びつきます。そして、白鯨に取りついたスバルはそこから地上に向かってダイブして、その際に魔女の残り香を発動させて、その臭いで白鯨をおびき寄せて(その際には白鯨も本能のままにスバルを追掛けてくる算段です)、地上激突寸前でレムがスバルを鎖で絡み取り、仕上げは地上にまで来た白鯨が再び上空に逃げないように、フリューゲルの大樹を倒して白鯨を下敷きにするものです。まさに曲芸のような作戦ですね。
とても正気の沙汰とは思えない作戦ですが、どうにか敢行し、白鯨を地に落として身動き取れないようにします。そこに満を持してヴィルヘルムがやってきて、白鯨の前に対峙します!
第五章 ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア話は少し変わって、ヴィルヘルム・トリアス(若き日のヴィルヘルム)の話になります。ヴィルヘルムとその妻、テレシア・ヴァン・アストレアとの馴れ初めです。
ヴィルヘルムはトリアス家という地方の貴族の三男として生まれました。2人の兄と違って文官としての才はなく、気が付けば8歳のころから一日中剣をふっているような生活をしていました。14歳の時、親とけんかし半ば家出に近い感じで王都にいって、そこで兵士となります。
当時は亜人との戦争中で兵士が足りなかったようで、すぐに前線へ。普通ならばそこで実践の洗礼を受けるんですが、ヴィルヘルムの剣技はすでに常人を凌駕するほどのモノで、初陣でも敵の屍を量産するほどのものでした。
以降もヴィルヘルムは剣のみが友みたいに、他人とは交わらず、一人剣をふるう毎日でしたが、ヴィルヘルムが剣の練習をしていた人気のいない開発区で、あるときテレシアと出会います。テレシアは開発区に密かに巻いた花畑の様子を見に来ていたそうです。そこからほぼ毎日二人は顔を合わすことになります。テレシアのおかげかヴィルヘルムの乾いた心は徐々に癒され、剣をふり続ける理由が「これしかないから」から、「守りたいものを守るため」に変っていき、戦場でも今まで単身いかに敵を打ち滅ぼすかばかりを考えていたのが、徐々にいかに味方の損害をなくすか?という姿勢に変わってきます。仲間とも徐々に打ち解けて、ついには叙勲を受け騎士になります。
順風満帆のようでしたが、あるとき亜人に故郷が襲われていることを聞き、ヴィルヘルムは単身故郷にかけつけ、敵の真っ只中に飛び込み故郷を守ろうと孤軍奮闘します。が、多勢に無勢ついに力尽き、敵にやられる寸前、意識が薄れゆく中で赤髪の剣聖に助けられます。。その後助けてくれたのが、テレシア=剣聖であったことを知り愕然とします。テレシアとしては、大切なもの(=ヴィルヘルム)を守るために、剣聖としての運命を受け入れたのかもしれません。そんなテレシアの気持ちを知ってか知らずか、ヴィルヘルムはテレシアの足元にも及ばない自分の実力に絶望するとともに、テレシアに対しての嫉妬か、テレシアから剣を奪ってやるから待っていろといって、姿を消します。。
それから2年後、剣聖が戦場に出たことにより、亜人との戦争は人間側有利で進み遂に和平にこぎつけます。まさに一騎当千の活躍で叙勲も予定され、終戦祝いの華やかなパレードが催されました。そのパレードの最中、テレシアの前に薄汚れた格好のヴィルヘルムが現れ、衆人環視の中、テレシアと一騎打ちをします。ヴィルヘルムの鬼気迫る剣技と剣聖の剣技のぶつかり合いですが、想いの力か、ついにヴィルヘルムがテレシアを打ち負かします。そして、ヴィルヘルムは俺より弱いテレシアが剣を握る必要はない。お前の覚悟は俺が引き継ぐからお前は俺の後ろで花でも愛でながら暮らせといいます。カッコ良すぎですね。そして二人は周りを気にすることなく、口づけを交わします。ただ、テレシアの「私のこと愛している?」との問いにたいして、ヴィルヘルムは恥ずかしさで「わかれ」というだけでした。そして、結局テレシアは生きているうちに一度もヴィルヘルムの「愛している」という言葉を聞くことはできませんでした。
そして今、ヴィルヘルムは動けなくなった白鯨をクルシュから借り受けた宝剣で縦横無尽に切り刻んでいます。積年の恨み、妻の無念を晴らします。ここに至るまで14年の歳月です。白鯨を倒してヴィルヘルムは初めて妻への愛の言葉を述べます。「俺は、お前を愛している―――」
第六章 メイザース領への道白鯨討伐後、部隊の重傷者はフェリスが速やかに治療し、一命を取り留めます。そして、徐々に帰路の準備に。レムもそれなりに重傷のようでしたが、命に別状なしです。やっとここまできましたね!
そんな中、クルシュがスバルのもとにやってきて、白鯨討伐がなったのはスバルのおかげだと礼を言います。スバルとしては恥ずかしい限りですが、今回の戦いでスバルがしたことを客観的に並べられると確かにまさに英雄並みの働きです。
クルシュ曰く「白鯨の出現の時と場所を言い当て、討伐隊だけでは足らない戦力を整え(これはアナスタシアの私兵「鉄の牙」をいっているのでしょうね)、士気が折れかけた騎士たちの覚悟を奮い立たせ、自らの身が危うくなるのを顧みず起死回生の献策をし、それを見事にやりとげ、勝利を手繰り寄せた」まさに、鬼がかった活躍です。
そしてクルシュはできればスバルを自陣営に迎えたいともいいますが、そこはスバル、自分の信頼はすでに他に預けてあるといって、きっぱりと辞退します。このときばかりはクルシュはエミリアをうらやましく思ったことでしょうね。。それでもクルシュは、もしエミリア陣営と相対するときがきたとしても、この恩義は忘れない、自分はスバルに対して友好的であることを約束すると言います。クルシュのこの高潔さはやはり王の器ですよね。エミリアの器は正直わからないですが、管理人的にはクルシュが王になった方がみんな幸せでは?と思ってしまいます。
そして、ヴィルヘルムもスバルに対して、膝をつき最大限の敬意と礼を述べます。長年の想いがかなったのはスバルのおかげだと。そんなまっすぐなヴィルヘルムの想いを、スバルはちゃかすことなく真正面から受け止め、本心からのねぎらいの言葉をかけます。これにはヴィルヘルムも声を震わせ「感謝を」と答えるのが精いっぱいのようでした。ホントスバルはここにきて人間としても大きく成長しましたね!管理人も自分のことのようにうれしいです!
ただ、スバルにしてみればこれからが本番です。ロズワールの館を襲う魔女教の討伐です。当然、クルシュもわかっており、討伐隊の中から戦力になる者を人選してスバルに同行させます。その中にはフェリスそしてヴィルヘルムもいます。ヴィルヘルムは結構な重傷を負っているのですが、その点は道中フェリスが治療するようです。他に、鉄の牙のリカードやミミも同行します。
他方クルシュは白鯨を討伐した証として、白鯨の頭部のみ切り取って王都への帰路につきます。さすがに白鯨の全部(50mは越えますからね)を持っていくことはできませんでした。
また、ここにきてレムはスバルと別行動することになります。というのは白鯨戦でのレムの消耗は激しく、もはや自力で立つこともできないほどです。レムはスバルと離れ離れになることは嫌だとかなり強く拒否しますが、スバルの説得に応じて、クルシュとともに王都に戻ることになります。
スバルたちがメイザース領へ向かう途中、思わぬ増援部隊がやってきます。それはアナスタシアの私兵「鉄の牙」の残り半分です。というのは、今回の白鯨討伐にあたって、鉄の牙は戦力を分散し、半分は討伐部隊に、半分は民間人などが巻き込まれないように、通行封鎖をしていたそうです。そして増援部隊にはスバルのみ知った顔、ユリウス・ユークリウスも!二人は最初はぎくしゃくしていますが、スバルは今までの自分の行いを改めて見返し、不本意ですが、ユリウスにあの時は悪かったと謝ります。ユリウスも素直に謝罪を受け入れ自分もやりすぎた面もあったと謝ります。お互いわだかまりはなくなりましたが、スバルははっきりとユリウスとはウマが合わないと面と向かって言い放ちます。まぁ、それはそれでいいんですけどね。
合流したユリウスは、ヴィルヘルムが白鯨を討伐したことにより、晴れ晴れとした顔をしているのを見て、わが友(ラインハルト)も救われるというようなことを言ってきます。それに対してヴィルヘルムは、ラインハルトに非はないことも、悪気がないこともわかっていたが、どうしても許せなかったといいます。うーん、ちょっと断片的でわかりませんが、管理人的には、おそらくテレシアの死と関係していると思います。14年前といえばラインハルトはまだ10歳にもならないぐらいですよね?引退した剣聖がなぜ白鯨討伐に駆り出されたのか?そのあたりにラインハルトが絡んでいそうです。もしかしたらラインハルトが剣聖のおばあちゃん(=テレシア)なら白鯨討伐できるとかいったんでしょうかね?それでテレシアも白鯨討伐に参加せざるを得なくなったような・・・まぁ、このあたりはまた別の機会に明かされるのでしょうが。
役者がそろったところで作戦会議です。スバルは死に戻りのことに触れないように、知っている情報をみんなと共有します。メイザース領に向かう対魔女教部隊は総勢50人ぐらいになりました。今回は今までにない最強布陣ですよね。ユリウスにヴィルヘルムにフェリスに鉄の牙のリカードにミミにティビーと、これだけいて魔女教に対抗できないわけはないですよね。レムがないのがちょっとさびしいですが。
作戦会議の場では、魔女教のやつらがエミリアを狙っていることや、白鯨は暴食と呼ばれており魔女教の一味であったであろうこと、大罪司教が出てくるであろうことなどが語られます。ただ、詳細な作戦内容は次巻で・・・
次回へ続く!
続いて、以下の管理人のレーダーチャートを見て下さいね。 |
Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)7巻 の管理人評価チャート
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私はweb版でこの辺りを読みましたがヴィル爺の「愛している」発言は6巻の『ゼロから』の次に泣けました。
夜遅くて早く寝ないといけないのに、ボロボロ泣いて気分が高まって6~7巻の範囲をいっぺんに読んでしまって、次の日に死にかけたのはいい思い出です。
本だと章ごとにやめたり、巻ごとでもやめれますが、web小説だと本当にやめ時がわからないんですよね。
閑話休題
web小説ですけど先に展開を知っている身としてはこの記事の主がどのような感想で読むのか楽しみにしていました。6巻で感動していた主が7巻でどのような反応するのかはずっと気になっていたのでまたうpしてくれて本当にうれしいです。
これからも続けてもらえたら幸いです。
P.S. 主が犬耳に絶大な支持をしてることにすこしほほえましくなりました。
コメントありがとうございます!
私もウィンドピアさんと同様、私も6、7巻は涙巻でたまに読んで一人うるうるしています。
Web版ですとノンストップで読んじゃいますよね。。私もWeb版を読みたいと思ったのですが、ラノベから入ったのでまずはきちんとラノベを読み込もうと思ってます(^_^;)。なので、すでに公開されているその後の展開は知らないんです。Ex2の剣鬼恋歌も読んで、また、8巻もこれから読みますので、また感想アップする予定です。つたなくて大分長めになってしまいましたが、また遊びに来てくださいね。
最近、もふもふがしたくて、ウサギを飼いはじめました。犬耳ではないですがもふもふ最高です~!