Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)短編集1の感想とあらすじとネタバレ
本巻は、時系列でいうと本編5巻の後に発売になったものです。5巻と言えばレムのスバルに対する壮絶愛の巻でしたね(^_^;)。 で、内容的には短編集と言いつつ、ゼロから始まる英雄譚は中編ぐらいのボリュームで、それ以外の3つが短編といった感じです。 長月先生のあとがきにもありましたが、普段シリアス全開のリゼロ本編ではなかなか描けなかった、日常ののほほーんとした感じが、読んでいて新鮮でした。ゼロから始まる英雄譚は新たな英雄話を探しているリリアナという吟遊詩人が中心のお話、メイド長の心休まらない休暇は、文字通りメイド長であるレムが休暇を取るお話、後追い星をやめた日は王選候補の一角であるプリシラとその騎士であるアルの王選開始直前のお話、エミリア・イン・ワンダーランドは、エミリアがユメの中でスバルから聞いた「アリスの不思議な国」(ちょっとエミリア流にアレンジされています)を自分がアリスの立場になって体験するお話です。個人的には、「ゼロから始まる英雄譚』がかなりお奨めでした。不覚にも思わずうるっときてしまいましたよ!
詳細は以下を見てくださいね。
ゼロから始まる英雄譚
ロズワール邸の近くにある村、アーラムの村に吟遊詩人がやってきました!名前はリリアナ。見た目は10代前半に見える幼児体型ですが、21歳とのこと。リリアナがリュリーレという楽器(ウクレレみたいなもの)を片手に語る英雄譚や偉人譚は非常に感情がこもっていて、エミリアもお気に入りになってしまいます。リリアナは最も新しい伝説をもとめて一人旅をしているとのことでした。リリアナは別に魔力がすごいわけでもないのに、ロズワールが施したエミリアがハーフエルフであることをわかりづらくする魔法を突破してエミリアをきちんと認識したことから、リリアナをつれてロズワールの屋敷に行きます。このあたりは結局何でなのか語られることはなかったですが。。 で、近々王選が開始することもあり、また、リリアナが新たな伝説を求めていることから、エミリアの王選の広報担当にしようということになりますが、まだリリアナが信用に足りる人なのかはわからないのでしばらくはそのことは告げません。 リリアナは滞在中に、色んな英雄譚をうたってはみんなを楽しませます。中でも「剣鬼恋歌」は大人気です。剣鬼って、前に(4巻で)カルステイン家の御者としてきていた、老紳士のヴィルヘルム・ヴァン・アストレアですよね?そして、5巻でスバルに剣術の指南をしてくれた人でもあります!これは伏線でしょうね。。。今後のつながりがたのしみです。 ただ、リリアナを狙う二つのグループがいます。うーん、なんか不穏な感じですね。 ネタバレですが、1つはキリタカというミューズ商会のボンボンで、幼児体型のリリアナに惚れたので、どうにか自分のところに来てほしいと思って、キリタカが雇ったごろつきグループ。 もう一つは白竜の鱗と名乗る白ずくめ集団です。 で、ロズワール邸に滞在することになったにもかかわらず、2つのグループから狙われることに。。。(最後の方までみんな1つのグループと思っていたようですが。。)
散発的に襲ってくるので、業を煮やしたスバルが、ベアトリス(ベア子)にリリアナの格好をさせて、おとり捜査をしてわざと敵につかまって、あぶり出しに成功します。 で捕まったのはキリタカのグループ。キリタカ達をロズワールが尋問する最中、当初スバルたちはキリタカたちと白竜の鱗は同じグループと思って油断したため、そのすきをつかれ、今度は本当に白竜の鱗の方にスバルとリリアナ(本物)がさらわれてしまいます。 で、肝心の白竜の鱗の目的ですが、自分たちの故郷を難病から救おうと金を稼いでいた(たぶんまっとうな方法じゃないです)んですが、その金庫番が金を持ち逃げしたそうです。で、その金庫番というのが、アーラムの村に来る前にリリアナのことを気に入って逗留させてくれていた金持ちだったんです。この金持ちは自分が盗んだ金が仲間(白竜の鱗)に取り戻されないように、ある洞窟に隠して、強固なミーティア(リリアナの歌を鍵としたもの)をカベとして、取り出せないようにしたそうです。なので、白竜のうろこの連中は、リリアナを捕まえて鍵であるその歌を唄わせたかったようです。 洞窟にリリアナを連れて行き、無理やりカギとなる歌を唄わせようとする白竜の鱗の連中ですが、リリアナは吟遊詩人の誇りをかけて拒否!ただ、スバル的にはどうも白竜の鱗のメンバーも決して悪い連中ではなさそうで、何かせっぱつまったものを感じたスバルは、ミーティアの壁を壊さずに横から穴をほって壁の向こうへの抜け道を作ってそこから金をとりだそうと提案します。 どうにか穴も開通!ということころで、白竜の鱗の金庫番だった金持ちは、金のガーディアンとして、魔獣ラウーダを配していたことが発覚!これにはさすがのスバルもピンチで逃げようとしますが、リリアナが母親の形見のリュリーレのケースをとにりもどろうとするので、代わりに俺が行く!といってリュリーレを取りもどるスバル。こういうところスバルって何気にいいやつですよね。人のために命を張れるのですから。
ただ、すんでのところでラウーダに殺されそうになるところに、レム・ラム・エミリアがきて助けてくれます。リリアナもスバルを見直してお礼を言います。 ただ、その際ラウーダが暴れたこともあり、洞窟は天井が崩壊し埋もれてしまいます。そして、財宝も取り出すことができない状態に。。。 落ち込む白竜の鱗たち。そりゃそうですよね。故郷では難病で死にかけている身内が待っているんですから。その治療?のためには、多額の金で魔鉱石を買う必要がり、その望みをたたれたのですから。。。 白竜の鱗の目的を知ったリリアナは、みんなに謝罪します。自分が歌えばよかったのだと。。。それをきいていたキリタカはミューズ商会が白竜の鱗のメンバーを用心棒として雇うので、その報酬として故郷の流行り病を治すための魔鉱石を買う金を払うといいだします。 キリタカはてっきりただのロリフェチの変態かと思ったが(事実そうなんですが)、いいやつですね!喜ぶ白竜の鱗。ただ、そのような提案をしたのはリリアナだったようです。リリアナは自分が歌っていればこんなことにはならなかったと後悔をしている様子で、白竜の鱗のひとたちが立て替えてもらった魔鉱石の代金分の完済が終わるまで、キリタカのいる街に滞在することに。 キリタカも願ったりかなったりですね! で、別れ際に、リリアナはエミリアが王選候補になったときには、必ず吟遊詩人として力になると言います。特に大精霊のパックを見たのも結構決めてだったような(^_^;)。 そして、さらに言います。「いつかあなたの英雄譚も私に歌わせてください。ナツキ・スバル。あなたはいずれ英雄になられるお方です」と。。。 このシーンは、ホント読んでいてジーンときました!かなり必見です。
メイド長の心休まらない休日
さて、いつものことですが、メイド長でもあるレムはいつも通り、屋敷での朝食の準備やら何やらを1人でやってしまいます。その万能ぶりはラムも見習ってほしいものです。
ただ、スバルは感じていたんですが、レムは働きすぎで周りはそれに頼りすぎだと思ってます。なので、ある日の朝食の際に、レムに休暇をとらせてはどうか?とみんなに提案します。 当初レムは恐れ多いと言って断っていたんですが、スバル君が言うなら、ということで渋渋了承。 ただ、家事全般をやってきたレムにしてみれば、自分が休んでいる間が心配。。。そりゃそうですよね。 なんていったって、メイドはレムの他にはラムのみ、さらに男の召使いはスバルのみですから。
で、あろうことかスバルは屋敷にいる全員で、普段レムがやっていることをやろうということに。屋敷の主でもあるロズワールまで入ってます((^_^;))。
で、2人一組でやることになります。 組み合わせはこんな感じ。 ラム、ロズワール 食事担当。 スバル、エミリア 掃除担当。 パック、ベアトリス 洗濯担当。
そんな6人を陰ながら見守るレム。休みといってもじっとして入れない性分なんですね。。
で、ラムはメイドということもあって、レムほどではないですが料理ができます。ロズワールは見ているだけですが。。ラムはロズワールにもこんなことをさせたスバルに激怒りです!(^_^;)。
次はパックとベアトリス。 二人とも精霊ということもあって、魔法で洗濯してます。洗濯機のように水を回転させて、きちんと下着など分けてあります。うーん、やりますね。この辺、なぜかパックがいろんなことを知っているので、ベア子がそれにしたがって洗濯する感じ。。。
最後は、スバルとエミリア。掃除をしようにも日ごろからレムがきちんと掃除しているのでそれほど汚れていないんですよね(^_^;)。 で、スバル、あることを思い出して、森に行くと言いだします。 そんなスバルを影で見ていたレムも、今日がその日であることを思い出します。何かというと、3巻でスバルが死に戻りを駆使して退治した魔獣(ウルガルム。犬みたいやつ)などが、森の結界を破って出てこないように、結界の状態を確認に行くということ。 レムはそんなスバルの後をおって、スバルとレムの2人で結界の状態を見に行くことになります。レム的にはちょっとしたスバルとのデートみたいな感じでした。。
で結果としてレムは陰ながらみんなの動向を見ることで自分がみんなに大切にされて、しかも必要とされていることを実感。姉のラムも当初はスバルの提案に腹を立てていましたが、レムが喜んでいるのを見て機嫌を直した様子でした。。。
後追い星をやめた日
本短編は、王選が始まる前の話。プリシラとアルがまだ出会って間もないときの話です。
プリシラは最近ライブ・バーリエルという老人の領主と結婚したということで、その領内を好き勝手に歩いています。が、彼女の望んだとおりに世界が変わるということで(プリシラ談)、それを証明するべく、彼女のちょっとした指示で領内に痩せ細った畑を実り豊かな畑に変えたり。。まさに神?のようです。どういうからくりなのでしょうか。。 そんなプリシラの力を知ってからは、領民は望んでプリシラの庇護を求めます。すごいですね。。。
ですが、プリシラは20歳ぐらいですが、すでに7回も結婚しており、その相手は不思議と長続きせず死んでいしまうことから、血染めの花嫁とまで言われています。なんか不吉ですよね。。
で、なぜ領主のライブ・バーリエルはプリシラと結婚したかというと、もともとバーリエル家は予言が刻まれる石碑の番人みたいな仕事をしていて、王選がなされることをいち早く知ったそうです。で、そのうえで、王選候補の1人をかこって、そのものが王になった暁には、自分が国の実権を握ろうと思っていたそうです。しかも、プリシラに黒魔術みたいなもので呪いをかけて、生きるしかばねにして傀儡にしようとも考えていたそうです。
アルは最近、プリシラの気まぐれで騎士になったものの、プリシラを測りかねていた様子。他方、領主であるライブは、アルと少年召使のシュルト(プリシラが拾ってきた)を、褒美をエサに自分側に取り込もうとします。
ライブはある程度のプリシラの自由は大目に見ていたのですが、遂にプリシラの自由奔放に堪忍袋の緒が切れたようです。自分の息のかかるイケメンの騎士(ギリアン・エンデュミオン)をプリシラにあてがって、プリシラが領内を散策中に、アルとシュルトを呼んで、プリシラを黒魔術で生きるしかばねにしようと企てます。というか、そんな状態になってしまったら、もしかしたら王選候補から外れてしまう(竜の意思で)とか思わないんですかね。この老人は(^_^;)。。
しかし、それに反対したシュルトは逃げて、アルはライブと戦う羽目に。。。 老人VS騎士(もと剣奴)なので、アルが一方的に勝つのか?と思ったのですが、ライブも置いたとはいえ、歴戦の騎士?でもあったようで、魔法を駆使して、さっくりとアルを倒すほどです。
他方、アルも腐ってもスバルと同じ異世界(日本)から召喚された者ということで、特殊な能力を持っていたみたいです。 発動条件もよくわかりませんが、ある場面を無限ループ状態にできるみたいです。死に戻りとも違うようです。 キッカケの言葉は、「星が悪かったのさ」みたいです。うーん、かっこいいんだか悪いんだか。。 このアルの異能力の結果、ライブはおそらく数百回アルと戦って、殺し殺され、ついには髪の毛が抜け落ち頭は剥げて、それでライブの方が生きるしかばね状態になってしまいます。。。。 領内の散策から帰ってきたプリシラはそんなライブの変わり果てた姿をみても何とも思わず。。他方、ギリアンは激怒です!まぁ、これが普通なのかもしれませんね。。ただ、ギリアンはライブをそんな姿にしたアルに戦いを挑もうとしたところ、プリシラの不興をかって、まさかのプリシラに切られて殺されてしまいます。ただプリシラの殺し方が異常です!というのは、殺されるのではなく、プリシラがどこからか取り出した(たぶん魔法かなにか?)陽剣といっていた魔剣みたいなもので、焼き尽くされて死んでしまいます。この魔剣も例外なくプリシラの都合のいいようにプリシラが望むものしか焼き尽くさないとのこと。うーんホント底が見えないですね。
そういえば、王選の会議で(確か4巻)、プリシラに食って掛かるフェルトを前に、プリシラが何かしようとしていたことがあったのですが、多分これだったんですね。。。プリシラやばすぎです。強すぎです。 アルはもともとヴォラキア帝国の剣奴もやっており、それほど義理堅くはなかったんですが、なぜプリシラにそこまで肩入れしたのか?本人が自虐的に言っていますが、ようはプリシラという人間に惚れたみたいですね。。。うーん、周りをそうしてしまうって、まさに王の器ですね!!
で、邪魔なライブもいなくなり、晴れてプリシラはバーリエル領の女領主となります。領民も大歓迎みたいですね。
これで王選へ向けての準備は整いました!プリシラ陣営の底深さが垣間見えるエピソードでした。
エミリア・イン・ワンダーランド
最後は、アリス・イン・ワンダーランド(不思議の国のアリス)の話をスバルから聞いた、エミリアがふと屋敷の木陰でうとうとしてしまい、自分がアリスになって、ワンダーランドをさまようという話です。 で、微妙に配役が絶妙です(^_^;)。 たいへんだ~、たいへんだ~と騒ぎ立てる白うさぎ役はパックが(猫なのに。。。)、チェシャ猫はチェシャスバルになったり。またベアトリスも出てきます! 変なドリンク?を飲んで小さくなってしまったエミリアは(お約束ですね!)その後お菓子を食べて元の大きさに戻ったりと、ひたすら冒険です。 途中ベアトリスも出てきます。木の上でこっちの方がチェシャ猫のような感じですが。。 また、終わることのないお茶会のメンバーは、なんと全員スバルです。三月スバルに、帽子屋スバル、そしてチェシャスバルで、スバルずくし。うーんうるさそう。。。
その後ベアトリスは、何でもレムの作ったお菓子を食べた容疑で裁判にかけられていしまいます。 裁判官はパック?。それでもって、そこには女王としてラムがいて、やたらと死刑宣告しまくりです。まさにハートの女王ですね。
てな感じで、まとまりのないあらすじですが、ようは不思議の国のアリスのパロディちっくな設定がエミリアのユメということで、書かれています。
管理人自身あまりアリス・イン・ワンダーランドの世界観になじめないので(物語自身がまとまりがない感じなんですよね・・・(-_-)。。)、読んでいてあまりしっくりきませんでした~。ごめんなさい。
なので、興味がある方はご自身で読んでみてくださいね。
今回はここまで!
【広告】電子レンタルコミックRenta!
無料サンプル結構読めます

アマゾンで購入 楽天で購入 ヤフーで購入
続いて、以下の管理人のレーダーチャートを見て下さいね。
|
アルデバラン…スバルの後追い星
意味深ですねぇ。ご存知かもしれませんがリゼロは重要な登場人物の名前が星から由来していることがあるので、意味を調べてみると考察がはかどって面白いですよ
本編で絶賛活躍中のあの悪役も星から由来しています
コメントありがとうございます!星の名前から来ていたのですね。お恥ずかしながら知りませんでした(^_^;)。アルデバランは一等星の1つなんですね。しかもスバルの後追い星とは、ホントおっしゃる通り意味深です。魔女教のひとも一等星から名前をとっているし、今後この設定が生かされるのかも楽しみに見ていきたいと思います。また、遊びに来ていただければと思います。